注意すべきことは?

貯蓄型保険全般にあてはまることですが、支払期間を終える前に途中で解約してしまうと、納めた保険料よりも返金額が少なくなり、いわゆる元本割れをおこしてしまうリスクがあります。高額な給付金や手厚い保障の商品を選ぶと、当然保険料も高くなります。自分の収入や支出のバランスを見て、途中解約をしなくても十分に支払える保険料の学資保険を選ぶことが重要なポイントです。

学資保険の保障内容にもよりますが、養育年金や病気・ケガの保障などが手厚い商品は、その分教育費の積み立て分が少なくなり、教育費の貯蓄として効率が悪くなるというデメリットがあります。また、万が一のことがあり保険金や給付金をもらわないと、受け取れる給付金が支払った保険料を上回らないというケースもあるので注意が必要です。

学資保険を選ぶときの重要なポイントはその目的をはっきりさせることです。教育費を貯めることを目的一つに絞るなら、その他の保障は別の医療保険などでカバーする方法もあります。自分と子供にとって、どの商品が最適なのかをじっくり検討してから契約するようにしてくださいね。

筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!