京阪電気鉄道は30日、座席指定の特急車両「プレミアムカー」のサービス開始日とサービス内容について発表した。「プレミアムカー」を組み入れた8000系は8月20日から運転開始し、土休日・平日のほぼ終日にわたって運転される。8月21日から、平日朝のラッシュ時間帯に全車両座席指定の「ライナー」列車を導入することも発表された。

「プレミアムカー」外観と専属アテンダントのイメージ

特急車両8000系(全10編成)は現在、「プレミアムカー」導入に向けた改造工事のため1両減車され、7両編成で運転中。「プレミアムカー」は8000系の6号車(京都側から6両目、大阪側から3両目)に組み入れられる。サービス開始日の8月20日以降、「プレミアムカー」を組み入れた8000系はおもに特急として、土休日6~22時台、平日7~22時台に運転。昼間時間帯は1時間あたり最大4本設定され、淀屋橋~出町柳間を約54分で結ぶ。

「プレミアムカー」の座席数は1両あたり40席。車内は快適性とパーソナル空間の演出にこだわり、横3列(2列+1列)の座席配置でオリジナルのリクライニングシートを導入する。パソコンも使用できる大型テーブルを備え、コンセントも全席に設置。微粒子イオンで車内の空気を浄化する「ナノイー」発生装置も搭載する。「プレミアムカー」では専属アテンダント(ANAビジネスソリューションに業務委託)が乗務し、利用者の出迎え・見送りや観光案内など、きめ細かなサービスを提供するという。

「プレミアムカー」内装イメージ

アテンダントの制服は赤と金がアクセントに

乗車する際は「プレミアムカー券」の購入が必要で、プレミアムカー料金は400~500円とされた。大阪市内の淀屋橋駅・北浜駅・天満橋駅・京橋駅から乗車する場合、樟葉駅まで400円、中書島駅から500円。出町柳駅など京都市内の特急停車駅から乗車する場合、枚方市駅まで400円、京橋駅から500円となる。

「プレミアムカー券」は特急停車駅で販売されるほか、8月初旬に開設されるインターネット専用サイト「プレミアムカークラブ」でも購入可能(会員登録が必要)。乗車14日前の10時から列車出発時刻の3分前まで販売される。

全車両座席指定「ライナー」列車、8/21から平日朝に2本運転

京阪線では「プレミアムカー」のサービス開始に合わせ、8月20日に一部列車のダイヤを変更する予定。翌日の8月21日から、通勤・通学利用者が対象の新サービスとして、全車両座席指定の「ライナー」列車が導入されることになった。

「ライナー」列車の車両方向幕デザイン

「ライナー」列車は平日朝のラッシュ時間帯に大阪方面へ2本設定され、枚方市7時15分頃発・淀屋橋駅7時45分頃着、樟葉駅8時20分頃発・淀屋橋駅8時55分頃着で運転。2本とも途中停車駅は京橋駅・天満橋駅・北浜駅となる。

使用車両は8000系で、6号車「プレミアムカー」を除き、ライナー料金は一律300円。乗車に必要な「ライナー券」は乗車14日前の10時から列車出発時刻の3分前まで販売され、特急停車駅と「プレミアムカークラブ」(会員登録が必要)にて購入できる。「ライナー」列車への乗車に関して、途中の京橋駅・天満橋駅・北浜駅からは「ライナー券をお持ちでないお客さまもご乗車できます(プレミアムカー除く)」とのこと。「ライナー」列車の「プレミアムカー」についてはプレミアムカー料金(400円)が適用される。