エアバスは現地時間の3月23日、開発中のエアバスA350-1000に関し、高高度で温暖かつ湿度の高い条件の空港で、試験飛行機のエンジン性能を確認する「High and Warm」飛行試験キャンペーンを実施したことを発表。10日の間にボリビアからコロンビアなどを経て、フランス・トゥールーズに戻るツアーとなった。

試験飛行機(MSN071)で「High and Warm」飛行試験キャンペーンを実施

飛行試験キャンペーンでは3つの空港を巡り、標高8,300フィート(2,350m)のボリビア・コチャバンバ、標高1万3,300フィート(4,054m)ラパス、高高度の中で気温8度~32度に変動するコロンビア・バランキヤにて、数回の離着陸を実施しデータを収集。ロールス・ロイス製トレントXWB-97のエンジンに関しても、良好な性能と挙動を確認できたという。

A350-1000はA350XWBファミリーの中で最長となる約74m。座席数はメーカー標準仕様で3クラス366席で、航続距離は約8,000海里、エンジンはロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載する。

初号機の引き渡しは2017年半ばを予定

2016年7月にロールアウトしたA350-1000試験飛行初号機は、2016年内に初飛行を実施。現在、3機の試験飛行機(MSN059、MSN071、MSN065)で、型式証明取得に向けて試験飛行を展開しており、初号機の引き渡しは2017年半ばを予定している。