NHK総合で3月23・24日の2夜連続で放送する特集ドラマ『絆~走れ奇跡の子馬』(19:30~20:43)の完成試写会が6日、東京・渋谷の同局で行われ、主演の役所広司をはじめ、新垣結衣、岡田将生、田中裕子、勝地涼が出席した。

左から岡田将生、新垣結衣、役所広司、田中裕子、勝地涼

同ドラマは、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県南相馬を舞台に、災害で傷ついたひとつの家族が、様々な困難と闘いながら、震災の日に生まれた子馬を夢の競走馬へと育てていく姿を描いたスペシャルドラマ。主演の役所は「監督(山本剛義)の元に集まった素晴らしいスタッフさんやキャストさんとともに価値ある仕事が出来たと思っています」とやり切った様子。役所が扮する雅之の娘役を演じた新垣も「デリケートな内容ではありますが、子馬のリヤンに癒され、馬と南相馬との繋がりを肌で感じながら撮影しました。震災を経験されてない方もされてない方も、どこか心に残るような作品として見てもらえたらうれしいです」とアピールした。

父・雅之とともに子馬のリヤンを育てる将子を演じた新垣。撮影中は子馬のリヤンと接する時間が長かったようで「本当に子どもなので、セリフを言ってる合間もかじってきたりじゃれてくるんです。それも生意気で可愛いというか、コニュニケーションを取ることが出来て、リアルにリヤンという馬に乗りたいという気持ちが芽生えました。それは馬のお陰だし、とても大事なことだと思います」とコメント。また、震災を題材にしたドラマということで「演じる時点でそれ自体フィクションではありますが、それでもやっぱり近いものを感じていけたらという思いで撮影に入りました。将子のセリフというより、実際に震災を経験された方の代弁というセリフもあったような気がして、それを言う時は考えましたし大事に演じたつもりです」と被災者を気遣っていた。