ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』(3月10日公開)の主人公モアナ役の日本版声優が17日(現地時間16日)、ハワイのアウラニ・ディズニー・リゾートにて、英語版のモアナ役を務めるアウリィ・カルバーリョから発表された。日本のモアナに決定したのは、オーディションで選ばれた沖縄出身の大学4年生・屋比久知奈で、本作がデビュー作となる。

英語版ヒロインのアウリィ・カルバーリョ(左)と日本版ヒロインの屋比久知奈

先日、日本版声優に夏木マリ(タラおばあちゃん役)、尾上松也(マウイ役)が発表されたが、このたび日本版のヒロインに選ばれた屋比久と、英語版を担当するアウリィの"日米ヒロイン"が、美しい海が広がるハワイで対面。日米のヒロインが対面することは、ディズニー史上初めて。物語の重要なカギを握る美しい海を背に登場した2人は、すぐに意気投合したという。

アウリィは屋比久について「彼女はとても素晴らしいわ。私も南の島で育ち、本作が映画デビュー作。そういう意味で私たちは同じなんです」と共通点を話し、さらに屋比久の歌声を聴いて「私たちの歌声は似ている」とコメント。「モアナの歌は心に響く歌ばかりですが、彼女の歌声からそういうパワーを感じることができました」と透き通る歌声を絶賛した。

屋比久も、共通点の多いアウリィに会い、「友達というより家族のような存在に近いと感じました」と話し、モアナについて「モアナは新しい世界に踏み出し、悩みながら一歩一歩強く進んでいきます。誰もが経験することなので、たくさんの方々に共感していただけると思います」と日本のファンに向けてメッセージを送った。

ディズニーヒロイン史上、最大級の規模で実施されたオーディションで、見事モアナ役を射止めた屋比久は、沖縄県出身の大学4年生。昨年5月に帝国劇場で開催された「ミュージカルのど自慢」で最優秀賞を受賞し、満を持して本作でデビューする。ディズニーのヒロインといえば、ラプンツェルを中川翔子、『アナ雪』のアナを神田沙也加、エルサを松たか子というように、さまざまな女優たちが務めており、全くの新人がヒロインを務めるのは異例の大抜てきだ。

ディズニー担当者は「モアナはただヒロインというだけでなく、冒険を通して成長し、体現する演技力、16歳のフレッシュさ、さらに心情を伝えられる歌唱力も必要という非常に難しい役。ディズニーヒロイン史上最高規模のオーディションとなったモアナ探しですが、日本のモアナと呼べる人こそ屋比久知奈さんでした」と起用理由を説明。屋比久はモアナ役が決まった時のことを振り返り、「本当に夢みたいで信じられなかったです。朝起きて、夢なんじゃないかって何度も思いました」と語った。

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