昨年1月にアップされた「2016年はブレイク俳優の宝庫! ゴールデンタイムの連ドラ主演を目指す若手イレブン」が好評だったことを受けて、今年も同様の企画にトライ。今回は大きな可能性を秘めた10人の若手男優を厳選紹介していく。

セレクトの基準は、最近の出演作品で見せた演技と、今後出演予定が発表されている作品のラインナップ。『真田丸』(NHK)での凛々しい姿が記憶に新しい中川大志、『とと姉ちゃん』(NHK)で全国区になった坂口健太郎らに続くのは誰なのか?

王子様キャラの正統派イケメン

西銘駿

1人目は、デビューわずか2年の新星・西銘駿(18)。2014年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを獲得し、翌年『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)の主人公・天空寺タケル役に大抜てき。子どもと母親たちの心をガッチリつかむと、昨年は『コック警部の晩餐会』(TBS系)でシェフ役に挑んだ。今年は1月から『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)に出演。デザイン会社で働く森山信(大谷亮平)の後輩・加藤清を演じる。ドロドロ愛憎劇の中でフレッシュな西銘がどんな演技を見せるのか注目度は高い。沖縄の中学卒業後、「芸能人を目指すために単身で上京した」という強い志の持ち主で、業界内での評判は上々だ。

犬飼貴丈

2人目は、正統派王子様フェイスの犬飼貴丈(22)。2012年に『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリに輝くと、2014年に昼ドラ『碧の海~LONG SUMMER~』(フジテレビ系)でドラマ初出演。ヒロイン・小館舞(奥菜恵)と恋に落ちる新垣航太(徳山秀典)の高校生時代を演じ、ドラマ前半の実質的な主人公のポジションを務めた。昨年は、『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)で、主人公・直美(広末涼子)の仕事を引き継ぐ百貨店外商部員、『OUR HOUSE』(フジテレビ系)でも、主人公・桜子(芦田愛菜)に「無理だから!」を連発する中学校教師をコミカルに演じた。1月から『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)で主人公・左江内(堤真一)の娘・はね子(島崎遥香)の男友達役を演じる。

白洲迅

3人目は、学生役も社会人役もこなせる白洲迅(24)。2013年のドラマデビューから順調に出演作を増やしていたが、昨年は飛躍のきっかけをつかんだ。『とと姉ちゃん』(NHK)で、次女・鞠子(相楽樹)に好意を寄せられる文学研究会の大学生を演じて勢いをつけると、『死弊 -DEATH CASH-』(TBS系)ではメイン生徒の1人でやり投げ選手、『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)では体育会系の営業部員、『キャリア~掟破りの警察署長~』(フジテレビ系)では所轄刑事としてレギュラー出演。ミュージカル『花より男子』では花沢類を演じ、今や若手俳優の登竜門となりつつある『スカッとジャパン』(フジテレビ系)でも、王子様キャラを見せて人気を集めている。

フレッシュさあふれるティーンたち

4人目は、小学生時代から子役として活動している浦上晟周(17)。身長157㎝と小柄なため、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(テレビ朝日系)、『家族ゲーム』(フジテレビ系)、『オトナ女子』(フジテレビ系)など、イジメを受ける子どもの役が多かったが、リアリティを出せるのは演技力があるから。昨年はイメージを一変して『真田丸』(NHK)で主人公・真田信繁(堺雅人)の嫡男・真田大助を熱演。「真田幸村」の名前をくじで決める名シーンを演じたあと、大坂の陣では勇ましい姿を見せた。さらに、『スカッとジャパン』(フジテレビ系)に何度も出演し、昨年末には「BEST of 胸キュンスカッと」に選ばれるなど、存在感を高めている。

5人目は、この1年あまりでファンが急増している健太郎(19)。2014年のドラマデビュー作『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)での演技がいきなり話題を集める。さらに、『トランジットガールズ』(フジテレビ系)、『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)で、ヒロインに恋するピュアな高校生を好演。さらに、『テラスハウス』(ネットフリックス、フジテレビ系)のスタジオレギュラーも務めるなど、その名を広めた。今年は1月から『レンタルの恋』(TBS系)のほか、映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『サクラダリセット』『先生!』に出演するなど、学生役のトップランナーとなっている。

6人目は、5人組ボーカルダンスユニットM!LKの佐野勇斗(18)。2015年の映画『くちびるに歌を』で俳優デビュー。オーディションすら初めてだったにも関わらず主要生徒役を演じ切ると、昨年は『ドクターカー』(日本テレビ系)、映画『高台家の人々』に出演し、舞台も経験した。そして極めつけは、『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)での熱演。主人公・高野亜紀(菅野美穂)の息子・和樹を演じた佐野は、中盤から見せ場が増え、最終回では実母・弓子(松嶋菜々子)を相手に堂々たる演技を見せた。一躍、最も活躍が期待される存在となり、連ドラのオファーが殺到しているだろう。