日本の平均年収はおおよそ400万円台。それを大きく上回る「年収1,000万円超の人」はどのような人なのか、と疑問に思ったことはないだろうか。このシリーズでは、「年収1,000万円調査」と題し、マイナビニュース会員のうち個人年収が1,000万円以上の男女131名を対象に、行動や性格などについていろいろ調べてみた。

今回のテーマは「年収1,000万円の人は新幹線でどの席を選ぶのか」。仕事の出張や年末年始の帰省などで使うことも多いだろうが、高収入な人は「快適さ」と「お金」どちらを重視するのだろうか。

Q.あなたは新幹線に乗るとき、どの車両に乗ることが多いですか?

指定席(普通車)に乗る……66.4%
自由席に乗る……17.6%
グリーン車(または「グランクラス」などそれ以上のクラス)に乗る……16.0%

Q.あなたは新幹線に乗るとき、どの車両に乗ることが多いですか?

Q.その理由を教えてください

指定席(普通車)に乗る理由

■指定席の利点
・「ゆっくり座っていけるから」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「リーズナブルな価格で確実に座席を確保できる」(57歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)
・「100V電源が有る座席を確保したい」(62歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「コンセントを確実に確保するため」(41歳男性/通信関連/営業関連)
・「リクライニング」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「車内でゆっくりできる、出発までの時間が有効に使える」(54歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

■自由席はイヤ
・「自由席では座れない可能性があるので」(60歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「座席探しにつかれたくない」(26歳女性/人材派遣・人材紹介/販売・サービス関連)
・「待ち時間を短縮したいので」(46歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「並ばずに席を確保できるから」(54歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「ちゃんと座席が決められてないと落ち着かない」(50歳女性/証券・投資銀行/専門職関連)

■間をとって
・「グリーン車は高すぎて利用できないが、自由席に並ぶのはおっくう」(59歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「グリーン車は贅沢。自由席は座れないと嫌なため」(57歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「グリーン車は自分へのご褒美に取っておき、自由席は並んだり、座れるかなど考えたりするのが嫌だから」(54歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「指定席で十分。自由席は立っての移動となる可能性があるので嫌!」(47歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)

■分相応
・「常識的な範囲」(58歳男性/建設・土木/営業関連)
・「身の丈です」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「自分にふさわしいと思うので」(56歳男性/商品取引/営業関連)

■指定だから
・「会社の指定」(40歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「会社から支給されるチケットが指定席だから。また、個人で乗るときでも自由席で座れないと困るから」(52歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「ビジネス利用であるので、指定席は必須。普通車で十分」(50歳男性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)

自由席に乗る理由

■価格第一
・「安く乗る」(46歳男性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「経済的なので」(44歳男性/銀行/IT関連技術職)
・「エコ」(40歳女性/シンクタンク・マーケティング・調査/IT関連技術職)
・「回数券利用のため」(66歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■十分座れる
・「座れない時間帯に利用することはないので」(58歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「博多駅の利用が多く、始発駅だから」(50歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「始発からのるため自由席でよい」(46歳男性/通信関連/メカトロ関連技術職)
・「指定席でなくても座れるから」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「時刻を見て乗れば、十分に座れるので」(58歳男性/通信関連/IT関連技術職)

■自由を求める
・「料金が安いし、好きな場所に座れるから」(51歳男性/サービス/営業関連)
・「安くて、自由が利くので」(51歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「束縛されない」(49歳男性/信託銀行/営業関連)

グリーン車(または「グランクラス」などそれ以上のクラス)に乗る

■くつろげる
・「疲れないように」(59歳男性/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「狭いのが嫌い!」(44歳男性/専門店/営業関連)
・「くつろげる」(46歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ゆっくりと過ごしたいから」(32歳女性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「ゆったりしているので」(50歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
・「快適だから」(54歳男性/輸送用機器/営業関連)

■ちょっと贅沢したい
・「座席の質が全く異なるから」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「自分の空間をできるだけ確保したいので」(55歳男性/その他電気・電子関連/建築・土木関連技術職)
・「移動時間だけは贅沢に休息したいから」(48歳男性/専門店/販売・サービス関連)

■総評

年収1,000万円の人が新幹線に乗るときに選ぶのは「指定席(普通車)」が6割以上で最も多かった。次いで「自由席」が17.6%、「グリーン車(またはグランクラス)」に乗る人も16.0%いた。

指定席は、自由席と違って「確実に座れる」「待ち時間がなくて済む」「並ばなくて済む」など利点が多いようだ。コストパフォーマンスの良さを上げる声も多く、自由席とほとんど変わらない料金だというところも魅力のよう。また「コンセントを確保したい」というビジネスパーソンならではの理由も寄せられた。

自由席を選んでいる人は、「安くて経済的」という理由はもちろんだが、「始発なので確実に座れる」「混む時間帯ではないので座れる」など、何らかの"座れる"事情がある人のようだった。

グリーン車、またはグランクラスを利用している人からは、「座席の質が全く違ってくつろげる」「快適」という意見があった。「移動時間だけは贅沢に休息したい」「自分の空間を確保したい」など、こだわりがある人も多かった。ただ、指定席を利用している人にしてみると、「贅沢」「身の丈に合わない」といった感覚が拭えないようで、グリーン車を「自分へのご褒美」にしている人もいたほどだ。

移動で何時間かを過ごすことになる新幹線の車内。仕事をするもよし、ゆったり休息するもよし、目的に応じて座席選びへのこだわりがうかがえる結果となった。

調査時期: 2016年10月14日~2016年11月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女131名(個人年収が1,000万円以上)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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