日本の平均年収はおおよそ400万円前後だが、それを大きく上回る「年収1,000万円超の人ってどんな人なんだろう」と思ったことはないだろうか。このシリーズでは、「年収1,000万円調査」と題し、マイナビニュース会員のうち個人年収が1,000万円以上の男女131名を対象に、行動や性格などについていろいろ調べてみた。

今回のテーマは「ミニマリスト or マキシマリスト」。ここ数年「断捨離」や「ミニマリスト」といった言葉が注目を集めているが、年収1,000万円の人はどちら派が多いのか、またその理由を聞いてみた。

Q.ミニマリスト(最小限のもので暮らしたい)タイプですか? マキシマリスト(たくさんのものに囲まれていたい)タイプですか? 近い方をお選びください

ミニマリスト……62.6%
マキシマリスト……37.4%

Q.ミニマリストですか? マキシマリストですか?

Q.その理由を教えてください

ミニマリスト派

■スッキリした家で暮らしたい
・「スッキリとした生活に憧れる、自然にものがあふれてくる」(61歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「スッキリした空間で過ごしたいから」(46歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「家の中はスッキリしていた方が良いから」(51歳男性/その他メーカー/営業関連)

■必要最低限のもので十分
・「最小限でも十分暮らしていける」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「好きなもの、必要なものだけで十分」(40歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「最小限かつ納得できるもので暮らしたいから」(44歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)

■終活のため
・「年齢的にそろそろ整理に入りたい」(50歳男性/生命保険・損害保険/IT関連技術職)
・「そろそろ終活を始めたいので」(63歳男性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「終活してるから」(55歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■ものが多いと疲れるから
・「多くを望まない。ものがいっぱいあると片付け等の余計な仕事が増える」(52歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「ものが多すぎるとそれだけで疲れてしまいそう。必要なモノ・コトは外での活用、体験で可能だと思う」(54歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「家が狭いし整理も大変」(58歳男性/投資信託委託・投資顧問/事務・企画・経営関連)

■その他
・「お金のありがたみを自覚するため」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「ものに意識を奪われることもなく生きたい」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「必要なものを極めて、高品質な生活をしたい」(43歳男性/教育/専門サービス関連)
・「ものにあふれていても幸せを感じない、ものが邪魔になってくるのでシンプルが一番」(54歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)

マキシマリスト派

■豊かな生活を送りたい
・「ものが多い方が生活が豊かになると考えているので」(50歳男性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「たくさんの便利なものに囲まれていると、何となく豊かさを実感できるから」(49歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「ものは心を豊かにする」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「豊かさが実感できる」(57歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)

■ものがある方が落ち着く
・「シンプルすぎるとかえって落ち着かない」(48歳男性/その他/クリエイティブ関連)
・「たくさんものがある方が何となく落ち着く」(50歳女性/証券・投資銀行/専門職関連)
・「最小限のものでシンプルに暮らしたいと思いますが 実際にはある程度ものがある方が安心します」(50歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
・「たくさんものがあると安心感が得られる」(59歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)

■ものは刺激を与えてくれる
・「ものからインスピレーションを得ることがある」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「ものが刺激を与えてくれるから」(41歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)
・「新しい製品によるQOLの向上と新しい発見・経験は刺激になる」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■その他
・「自由で便利な生活をしたいから」(55歳男性/その他電気・電子関連/建築・土木関連技術職)
・「欲しい物がいっぱいあるから」(26歳女性/人材派遣・人材紹介/販売・サービス関連)

■総評
アンケート調査の結果、年収1,000万円以上の人では「ミニマリスト」派が6割を超えることが分かった。ものが多いと掃除や管理が大変、ゴチャゴチャしているのが苦手、部屋が狭いといった理由により、必要最低限のものしか持たないシンプルな暮らしを心がけているとのこと。「常に物を捨てたい」と考える徹底的なミニマリストも。ものが少ない暮らしは一見不便にも思えるが、精神的な満足感も得ることができ「生活には支障がない」ということだった。

それとは対照的に、たくさんのものに囲まれていたい「マキシマリスト」な人々も。物質的な豊かさは「心のゆとり」につながると考える人が多く、ミニマリストな生き方は「心が満たされない気がする」とのこと。ものの豊かさは充実感や安心感にもつながるようだ。

さらに、マキシマリスト派からは「自由で便利な生活をしたい」「ケチケチした生活は送りたくない」といった意見が寄せられたが、「貧乏性」「収集癖がありものが捨てられない」といった理由からマキシマリストな暮らしをする人も……。

ものであふれた現代社会。どのようなライフスタイルを取るかは人それぞれだ。今回の年収1,000万円調査ではミニマリストがマキシマリストを上回ったが、あなたはどっち?

調査時期: 2016年10月14日~2016年11月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女131名(個人年収が1,000万円以上)
調査方法: インターネットログイン式アンケート