JR渋谷駅から徒歩5分の場所に、アメリカンダイナーのような雰囲気を漂わせるオシャレな飲食店がある。そこには、とても大胆でまさに"ザ・アメリカン"なメニューがあるという。「リピーターも多い」と聞く、そのアメリカンなメニューとは一体? 早速、同店を直撃してきた。

ワッフル&チキンにシロップを垂らす!?

「ワッフルチキン」はアメリカのソウルフード

訪れたのは「MOJA in the HOUSE(モジャ イン ザ ハウス)」。広々とした、全面ガラス張りの開放的な雰囲気の店だ。今回目当てにしてきた"ザ・アメリカン"なメニューとは、同店の名物「ワッフルチキン」(平日ランチ税込1,000円※日替わりデリ2つ&ドリンク付き/土日祝ランチ税込1,200円※ドリンク別料金)。

女子会やデートにもぴったりな雰囲気

同メニューはランチタイム(11:00~16:00)のみの提供となるが、同店広報担当者によると、「実は、2013年のオープン時から人気が続いておりまして、夜も『ワッフルチキン』をお目当てに来店する方がいらっしゃるんです。そんな時は、注文があればお断りはしていません」とのこと。懐が深い!

メニュー表もオシャレ!

そして……。じゃじゃ~ん! オーダーした「ワッフルチキン」が運ばれてきた。商品名の通りではあるが、スイーツのイメージがあるワッフルに、なんとフライドチキンがゴゴンッと積み上げられたこの謎メニュー。横には、パンケーキのお供として定番のメープルシロップが添えられている。こ、この組み合わせは合うのか?

同広報は「『ワッフルチキン』は、もともとアメリカのソウルフードなんですよ。あちらではメジャーなんです。1960年代くらいに広まっていったそうで、諸説あるらしいんですが、ワッフルもチキンもよく食べられていた家庭料理。家ご飯と言えば、料理が余ればそれらを工夫して一緒においしく食べる、そんな経緯から食べ始められたという話があります」と解説。そう、日本で言う"ねこまんま"のようなスタイルなのだ。

ワッフルの上に大きなチキンが鎮座。その奥でシロップが待ち構える。この3者は出会って良かったのだろうか……

さらにアメリカでは、パンケーキとベーコンのような組み合わせにメープルシロップをかけて食べることも少なくないそう。ということで、本場同様に同店でも「ワッフルチキン」にメープルシロップを添えて提供。来店する外国人はこの提供方法になんの戸惑いも見せず、普通にメープルシロップをかけて食べ始めるそうだ。

スパイシーチキンへのシロップはソース感覚!?

日本人の来店客も、すでにネットやテレビでその存在を知ってから訪れることが多いそう。しかし、やはりなじみが薄い料理だということもあり、最初は恐る恐るメープルシロップをかけているとか。筆者もどのくらいかけたらいいのか躊躇(ちゅうちょ)していると……。

「メープルシロップは瓶ごと添えているくらいなので、ご自身のお好みでかけてみてください。ちなみに、私の個人的な感想ですが、ワッフルとチキンをそれぞれバラバラに食べるよりも、最初からメープルシロップをかけたワッフルとチキンを一緒に口に運んだ方がおいしいと思います。シロップがソースのような役割を担ってくれていて、ふたつの料理をつないでくれるんです」とのアドバイスがあった。

まずはちょっとだけかけてみてから実食!

とは言うものの、まずはひと口ずつ味見を。ケイジャンスパイスなどを使って調理したというフライドチキンは、香りも味もしっかりスパイシーでジューシー! それに、ほんのり甘い、上品な味わいの軽いワッフル。それぞれがすでにおいしかった。

続いて、初めは少量のメープルシロップをかけてトライ。チキンのスパイシーな味わいは消えることなく、甘じょっぱくておいしいメニューに仕上がった。意外なのは、同店のメープルシロップはサラサラとしていて、シロップという言葉の響きから想像するほど甘くないということ。

チキンは240g! カロリーなんて気にしない!!

その後、タプタプと注いでワッフルに染み込ませて食べてみたが、「甘すぎて無理! 」なんてことにはならず、料理全体に一体感を生み出しているように感じた。シロップに浸しても、チキンの皮が変わらずパリパリな点もうれしい。

今度はたっぷりとかけてみた

同広報からは、「お肉は240gほど使用しています。結構量は多いので、女性だとおなかがいっぱいになってしまう場合もあると思うのですが、友だちとシェアされている光景もよく見かけますよ」との追加情報も。カロリーは非公開だそうだが、そんなことは気にせず、ガッツリ食べてほしい。

このシロップがチキンとワッフルをつないでくれるとのこと

ちなみに、同店のメニュー開発メンバーは視察でNYを訪れ、現地のワッフルチキンをいろいろと食べ比べ、日本人の口に合うものを開発したそうだ。店がオープンしてからもワッフルの生地を作る粉の配合を調整するなど、試作を繰り返し、現在の形に至っている。

最後に、同広報は「『ワッフルチキン』は、女性も男性もお子さまも、みなさんお好きな味だと思いますので、年齢性別気にせず、多くの方に召し上がっていただきたいです。当店は女の方も男の方もウェルカムです! カフェ世代のみなさまにも楽しんでいただける"新しいファミレス"になっていると思いますので、"ハレの日"に使われていたかつてのファミリーレストランのような、身近でありながらもちょっとした非日常を楽しんでください」とアピール。

さまざまなシーンに合わせて使える空間を用意

席数は120。2~3人でゆっくりおしゃべりを楽しむ際には、景色も眺められる窓際のテーブル席へ。もう少し多めの人数で食事会などをする際には、奥に用意されている、カーテンで仕切られた半個室のようなテーブル席へ。リビングのようなムードが演出された横長のソファ席や、ビジネスミーティングにも適しているというスクエア型のテーブル席、ひとり客でも利用しやすいコンセント付きのカウンター席など、実に多種多様な席が用意されている。目的によって、さまざまな使い方をしてみては?