職場のトイレや休憩室にこもりっぱなしだったという意見が目立った

毎年冬季に流行するノロウイルス由来の感染性胃腸炎。発症後は度重なる吐き気や下痢といった症状に悩まされ、「トイレから離れられなかった」という感染者も多いが、自宅で感染が判明した人はまだマシかもしれない。中には、職場や出先で耐え難い苦しみに襲われている人もいるためだ。

このほど、ノロウイルスに感染した経験を持つマイナビニュース会員196名に「ノロウイルスにまつわる最も悲惨な体験談」を聞いたので、本稿では「職場&出先編」の回答を紹介しよう。

>>>自宅編はこちら

Q.ノロウイルスにまつわる最も悲惨な体験は、どのようなシチュエーションで起きたのか教えてください

1位: 自宅にいるとき(65.3%)

2位: 職場や学校にいるとき(25.0%)

3位: 外出(旅行を含む)しているとき(9.1%)

Q.そのときの様子を具体的に教えてください

■職場&学校での悲劇
・「仕事があるにもかかわらず早退させられた」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「仕事の打ち合わせでしたが、中座してそのまま帰った」(60歳以上男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「ひどい下痢、腹痛でまいっていたら目まい、吐き気に頭痛まで始まり何が起こっているのかわからず死ぬかと思った」(44歳男性/その他/その他)
・「朝から具合が悪かったのだが、無理をして出勤した。しかし、徐々に具合が悪化して帰らせてもらうことにした。帰宅途中、何度もトイレに立ち寄りながら、なんとか帰った記憶がある」(39歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「帰りたくても会社のトイレから出られなかった」(33歳女性/精密機器/事務・企画・経営関連)
・「下痢がひどすぎて、ほぼトイレでした。病状も環境もつらすぎて、トイレで泣いてました」(31歳女性/サービス/専門サービス関連)
・「仕事が接客であり、フロアに一人だったため、下痢で交代してほしくてもできなかった。粗相は免れたが、あと5分が限界だった」(55歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/その他)
・「職場でプレゼン中に嘔吐(おうと)しそうになり途中退場してしまった」(46歳男性/その他/その他)
・「会社のトイレで嘔吐し、すぐさまトイレの塩素消毒の対象となりました」(32歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)

■旅行先での体験談
・「旅行先のラーメン屋さんでの出来事です。発症後はホテルで寝ていました」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「自分がノロという認識と予兆がなかったので、飲食店で食事を家族としていた。そのときに突然の吐き気で吐いてしまい、お店に迷惑をかけた」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「旅行先で子供(当時3歳)がノロウィルスにかかって発症した。家族みんなが当然遊ぶ気分ではなくなり、旅館からは一歩も外にでられず、食事もロクにできず、結局発症の翌日には帰路についた。移動は車だったのだけど、とにかく子供がつらそうでかわいそうで、偶然でどうしようもなかったとはいえ、そんなときに旅行に連れ出した自分を責めた」(44歳女性/その他/その他)
・「海外旅行先で発症し、ホテルのトイレにこもった」(49歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)

■総評

結果は、「職場や学校にいるとき」に感染した人が25.0%、「外出(旅行を含む)しているとき」に感染した人が9.1%だった。学校関連の意見では、「部活の練習中などのどうしても抜けられないときに腹痛で大変だった」「まともに授業がうけられなかった」などの生徒目線のものや、「仕事が教員なので、生徒から二次感染した」という教師からの視点の意見も寄せられていた。

ノロウイルス由来の感染性胃腸炎では、症状がある程度治まってもウイルスが体内に滞在し続けるケースがある。感染拡大のリスクを防ぐという点を鑑みると、発症から1週間前後は学校や会社へと行かないことが望ましいとされている。感染力が強いウイルスだけに、周囲へ与える影響を考えて責任ある行動をしたいものだ。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年11月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性141名 女性55名 合計196名
調査方法: インターネットログイン式アンケート