ノロウイルスに感染すると下痢や嘔吐といった症状に苦しむ

毎年冬季に流行する感染性胃腸炎。主な原因はノロウイルスで、感染するとさまざまな消化器症状を引き起こすが、感染者は具体的にどんな症状でどのように苦しんだのだろうか。

今回はノロウイルスに感染した経験を持つマイナビニュース会員196名に、「ノロウイルスが原因で経験した症状とつらい体験談」を聞いて見たので気になった回答を紹介しよう。

Q.ノロウイルスに感染して経験した症状を教えてください(複数回答可)

1位: 下痢(80.1%)

2位: 吐き気(59.1%)

2位: 嘔吐(59.1%)

4位: 腹痛(52.5%)

5位: 発熱(45.9%)

Q.その症状の程度について詳しく教えてください

■下痢
・「寝ながら漏らしてしまうほどだった」(44歳女性/その他/その他)
・「おむつを使って寝た。いつもらすかわからない。おならをしたつもりが、もらしていることが度々あった。家族に感染してはいけないので、とにかく何でも一人でやり、洗濯物は別にし、風呂は最後に入り終わったら抜く。おむつをしていてかぶれることもあった」(54歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「下痢を我慢することは無理で、トイレから離れることができなかった。あの時は本気で大人用オムツを買ってきてもらおうか迷った」(39歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「下痢が続くので外出はもちろん、ずっと警戒しながら家で過ごした」(45歳女性/その他/その他)
・「下痢と嘔吐がひどかった。お茶を一口飲んでも吐くし、吐き気をもよおしてから吐くまでが早くトイレに間に合わず大変だった。吐きすぎて過呼吸になり、顔や手がしびれて怖かった」(42歳女性/家電・AV機器/販売・サービス関連)

■吐き気
・「夜、トイレで嘔吐。次の日午前中はぐったり。午後から出社したが電車の移動がしんどかった」(39歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「何も食べる気にならなくて飲んだ水すら吐いてしまう」(28歳女性/食品/事務・企画・経営関連)
・「予兆なしの突然の吐き気で吐いてしまい、お店に迷惑をかけた。嘔吐物は全て店の机の上でとどまっていたので、片付け処理は素早くできたのが、不幸中の幸いだった」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「もう死んだ方がましという程の気持ち悪さ。胃液がたまる度の嘔吐、水のように出る下痢。布団の傍には、いつ吐いてもいいようにエチケット袋に代わるものを用意しておかないと大変なことになる」(44歳女性/その他/その他)

■嘔吐
・「嘔吐は胃の中が空になるまで2回、下痢は1時間もしない内にトイレに駆け込む程に頻繁」(45歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「水でもおう吐してしまい、他の薬も飲めずつらかった」(40歳女性/その他/その他)
・「嘔吐が止まらず、出すものがなくなり、胃液になるまで続いた」(22歳女性/その他/その他)
・「嘔吐は胃の内容物を吐き切ったくらいで止まり、下痢も2、3回のトイレで止まったが、なにより悪寒と全身のしびれで4日間は何も食べ物を受け付けなかった。水分も少量摂(と)るだけで下痢が再発しそうで2日間は寝たきりでした」(48歳女性/百貨店/販売・サービス関連)

■腹痛
・「入社したての頃、職場でトイレに何度もこもりました。まだ新人だったので、業務拒否されているのかと疑われていました。つらかったです」(31歳女性/サービス/専門サービス関連)
・「おなかが差し込むように痛くなった」(54歳男性/紙・パルプ/技能工・運輸・設備関連)
・「水のような下痢が続き、腹痛も激しく、死にそうなくらいつらかった」(43歳男性/サービス(その他)/販売・サービス関連)

■発熱
・「下痢が止まらずずっとトイレにこもっていた。熱が3日間くらい続いた」(20歳男性/その他/その他)
・「身体がだるくなり、その後微熱や吐き気がしばらく続いた」(41歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「高熱もあり身体もだるい中、下痢で何度もトイレに行かなくてはいけなくて非常につらかった」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■総評

最も回答が多かったのが下痢だった。「もう出ないのにトイレに行きたくなる」「トイレがお友達だった」「ずっとトイレの前で生活していた」などの回答からも、尋常ではないレベルの下痢に悩まされていたことがわかる。

2位には吐き気とおう吐がランクイン。感染性胃腸炎は、発症から24時間以内は激しいおう吐が続き、何も食べられないという人も少なくない。「何も食べる気にならなくて飲んだ水すら吐いてしまう」という回答がまさにその状態を表していると言えよう。小児や高齢者らは激しい下痢とおう吐で脱水症状を起こす可能性もあるため、経口補水液などを活用して水分補給をしっかりとする必要がある。

東京都は11月24日に都内の感染性胃腸炎の患者報告数が一定基準に達し、「流行警報基準」を超えたと発表した。感染のリスクを下げるためにも、日ごろからの手洗いをしっかりとしておこう。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年11月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性141名 女性55名 合計196名
調査方法: インターネットログイン式アンケート