暮らしに役立つ風水の知識。前回は「陰陽」について解説しましたが、"水の気"や"火の気"といった言葉もよく聞くフレーズではないでしょうか。今回は、木火土金水から成る"五行説"の基礎について紹介します。
五行説とは?
私たちが生きる宇宙はエネルギーで成り立っており、そのエネルギーは「木」「火」「土」「金」「水」の五大元素に分けることができるという思想が"五行説"です。
エネルギーの性質を表す"陰陽説"と、種類を表す"五行説"は、それぞれ別々の時代、別々の場所で生まれましたが、その後に1つの要素に結びつき「陰陽五行説」となりました。
木のエネルギーとは?
それでは、それぞれのエネルギーについて紹介していきます。
「木」のエネルギーは、陽の性質が強ければ大木のような、陰の性質が強ければ愛らしい草花のような気となります。春の訪れとともに上に伸びていく気質を持ち、いつまでも若々しいエネルギーを持ちます。
風水では、仕事やアンチエイジング運を持ちます。つかさどる方角は東・南東。部屋に取り入れるなら、玄関・キッチン・仕事部屋・子供部屋・浴室が最適です。
火のエネルギーとは?
「火」のエネルギーは、陽の性質が強ければ明るく輝く太陽、陰の性質が強ければ優しく照らすろうそくの炎のような気です。夏の強い日差しのようなスター性があり、華やかさがあります。
ただ、熱しやすく冷めやすいエネルギーでもあります。風水では人気運やビューティー運を持ちます。つかさどる方角は南。部屋に取り入れるなら、リビング・玄関・仕事部屋がいいでしょう。
土のエネルギーとは?
「土」のエネルギーは、陽の性質が強ければ山のようにどっしりと落ち着きがあり、陰の性質が強ければのどかな田園のような優しい気になります。地に足を着けたような安定感があるエネルギーです。
風水では、不動産や結婚に関する運を持ちます。つかさどる方角は、中央・南西・北東。部屋に取り入れるなら、趣味の部屋・祖父母の寝室・仏間・ストレージなどがオススメです。
金のエネルギーとは?
「金」のエネルギーは、陽の性質が強ければ粗削りな固い鉄、陰の性質が強ければ地中に埋まる宝石のようなイメージです。喜びや豊かさに関わり、金運を押し上げるエネルギーを持ちます。
つかさどる方角は西・北西。部屋に取り入れるなら、寝室(特に北西)・仕事部屋・ダイニング・リビングが最適です。
水のエネルギーとは?
最後に、「水」のエネルギーを紹介。陽の性質が強ければ雄大な海、陰の性質が強ければ湖のような流れのない水のイメージです。水の気は冬をつかさどります。
温かければ気体に、冷たければ固体にと、その場に応じて形を変える柔軟なエネルギーを持ちます。風水では恋愛・結婚・子宝運をを持ちます。つかさどる方角は北で、部屋に取り入れるなら寝室・ストレージがいいでしょう。
いかがでしょうか? 陰陽五行説は、風水のほかにも、占いや針・灸・漢方などの東洋医学、太極拳などの武道、瞑想などさまざまな分野のベースとなっています。日々の生活で意識してみてもいいかもしれませんね。
※画像はイメージ
著者プロフィール: 月香(つきか)
ハート占い1to1、ハートスクール1to1主宰。
幼い頃よりさまざま体験を通じて、目には見えない何か不思議な力が存在していることに気づく。
スピリチュアルカウンセラーとして、風水や四柱推命、霊視をしながら、たくさんの方々を鑑定。人は誰でも最良の選択をすることで、幸せを引きよせることができると実感する。
スクールでは、占い師、セラピスト、スピリチュアルカウンセラー、ヒーラーを養成。
モータースポーツにも従事。レーシングチーム、Team Sky Lightに所属。