妊娠・出産は人生の一大イベントであリ、場合によっては大きな出費を伴う。中には、子どもが誕生した喜びと同時に「こんなにお金がかかるのか……」と、ため息をついた人もいるかもしれない。今回は、子どものいる既婚女性のマイナビニュース会員144名に「妊娠・出産で合計どれくらいお金がかかったのか」を聞いてみた。

Q.妊娠・出産で合計どれくらいお金がかかったのかを教えてください

Q.妊娠・出産で合計どれくらいお金がかかったのかを教えてください
1位「50万円~70万円未満」 21.5%
2位「100万円以上」 9.0%
3位「30万円~40万円未満」 8.3%
4位「10万円~20万円未満」6.3%
4位「20万円~30万円未満」 6.3%
6位「40万円~50万円未満」5.6%
7位「70万円~100万円未満」 4.9%
8位「0~10万円未満」 2.1%

Q.「こんなことにもお金がかかるの!?」と意外だったことを教えてください
■「50万円~70万円未満」
・「たぶん50万円くらい。だいたい想像範囲内で、とくに予想外のお金はかからなかった気がします」(40歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「忘れてしまいましたが、50万円以上。意外だったのは健診費用。全額無料でいけると思ってました」(38歳/鳥取県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「60万円くらい。個室に入れてもらったので、最初で最後の贅沢。後から戻るけど、現金で先払いだからたいへん。体に良いものを食べようとするといくらでもかかる」(47歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「50万円ぐらい。実は健康保険適用外だったとは意外だった。もっとも、夫の勤務先の健康保険からだいぶ補填されたが」(74歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「50万ぐらい。母親教室、意外に高かった」(47歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「50万くらいだと思う。細かい買い物で、けっこうお金がかかった」(46歳/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■「100万円以上」
・「何かと100万くらい。ただ帝王切開だったので、後からだいぶ戻ってきた」(35歳/埼玉県/医療用機器・医療関連/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「150万円以上。妊婦健診や分娩、入院、新生児管理費など、病院に払ったお金は法外。化学繊維がダメになってしまったから服も買わなきゃいけなかった」(29歳/東京都/その他/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「不妊治療してたので、150万くらいかな。出産のお金はたいしたことなかった」(32歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

■「30万円~40万円未満」
・「合計で30万円くらいの出費。補助金チケットでだいぶんまかなえたけど、ベビー用品や、補助では足りない検診料金でお金がかかった」(29歳/大阪府/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「30万くらい。妊娠確定までの診察代金が大変だった」(38歳/埼玉県/金融総合グループ/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「妊娠では、医療費数万円、準備に数万円、出産費用25万円。内祝いにこんなにお金がかかるのかと思いました」(60歳/北海道/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■「10万円~20万円未満」
・「10万。オムツ代が意外にかかる。こんなに消費が早いとは思いませんでした」(31歳/埼玉県/物流・倉庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「給付金があったので、出産準備品と入院費を合わせて約12万円。入院費の内訳を見て、さまざまな費用に驚いた」(36歳/埼玉県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「妊婦服や出産準備で、15万はかかったと思います。 オムツのゴミ箱を買ったが、中にカートリッジが必要だった。そのカートリッジの袋を毎日結構な量使うんだけど、そのカートリッジがめちゃくちゃ高い。こんなゴミ袋にこんなにお金がかかるのが……と思った」(36歳/滋賀県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■「20万円~30万円未満」
・「23万くらい。入院中の食事の料金が高かった」(27歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「個人病院で『無痛分娩』と『個室の部屋』を選んだので、50万円くらいかかりました。あとから出産助成金で30万円返ってきたので、手出しは20万円くらいです」(27歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「検診とグッズを揃えるのに、20から30万はかかったと思う」(31歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■「40万円~50万円未満」
・「40万くらい。検診費用が意外と高かった」(32歳/群馬県/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「40万程度でしょうか。赤ちゃんの洋服などは高いですね」(41歳/青森県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「病院など含めると40万くらい? 妊婦健診が意外とかかる」(32歳/千葉県/その他/その他・専業主婦等/その他)

■「70万円~100万円未満」
・「出産費用で病院の支払いが35万円くらいで、もろもろ合わせると70万円くらい。病院費用は思っていたよりかかった」(59歳/東京都/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「70万円くらい。マタニティ用の下着を揃えるのに、けっこうお金がかかった」(28歳/大阪府/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「80万くらい。検診代、出産費用が思いのほかお金がかかって、びっくりしました」(32歳/東京都/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

■「0~10万円未満」
・「経過が順調で安産だったので、妊娠がわかってから退院までにかかった医療費の自己負担は10万円いかなかった」(38歳/埼玉県/農業協同組合/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「よくは覚えていませんが、手当を受け、入院出産費は500円でした」(74歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

■総評
マイナビニュースの既婚女性会員に対して「妊娠・出産で合計どれくらいお金がかかったか」を聞いたところ、1位は「50万円~70万円未満」で、21.5%を集めた。2位は「100万円以上」で9.0%、3位「30万円~40万円未満」が8.3%、4位「10万円~20万円未満」と「20万円~30万円未満」で各6.3%で続いた。以下、6位「40万円~50万円未満」(5.6%)、7位「70万円~100万円未満」(4.9%)、8位「0~10万円未満」(2.1%)となった。「わからない/覚えていない/回答なし」は36.1%だった。

一般的に、正常分娩分の平均的な出産費用(健診費用、出産・分娩費用、入院費用など)は、平成27年度の全国平均が約50万円(公益社団法人 国民健康保険中央会調べ)となっている。

上記の金額はあくまでも全国平均であり、出産する地域や、入院する病院が公立か私立か、あるいは相部屋か個室かなどによっても変わってくる。また、自然分娩や無痛分娩、帝王切開など分娩方法でも異なる。

ただ、出産にかかる費用は、健康保険加入者であれば、出産一時金として子ども一人当たり42万円の補助を受けることができる。また、妊婦健診費の助成金や高額療養費制度、医療費控除、出産手当金などの各種制度を利用することで、自己負担額を軽減することが可能となる。つまり、全校平均の分娩費用を50万円とすれば、直接的な負担額は10万円以下に押さえることもできるという理屈となる。

今回のアンケートにおける出産費用は、10万円程度から100万円超えまでかなりのバラツキを見せているが、これは出産一時金42万円を引いた自己負担分で費用を考えているか、あるいはあくまでもかかった総費用で把握しているかで、大きな違いが生じている可能性がある。また直接的な出産費用以外の、赤ちゃんを迎える準備のための費用がかなりかさんでいるという実態もあるようだ。

「こんなことにもお金がかかるの!?」と意外だったことについては、健診費用が予想外にかかった、という指摘が目立った。また、「年末だったので休日加算がついたのが驚きでした」「深夜出産で割増になった」「検診の際、採血やレントゲンなど特別な処置があると、料金が高いと思った」「役所の書類はもっと安くてもいいと思います」とのコメントもあった。その他、ベビー用品や内祝いの費用がバカにならなかったという声もあがっている。

調査時期: 2016年7月1日~2016年7月7日
調査対象: マイナビニュース会員(既婚女性限定)
調査数: 144人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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