東日本旅客鉄道とジェイアール東日本都市開発は9月6日、運行廃止となった寝台特急「北斗星」の一部実車パーツを内装に再利用し、低廉で長期宿泊が可能なホステル「Train Hostel 北斗星」の開発を発表。12月中旬にオープンさせる。

「北斗星」がホテルになって旅人をもてなす

"旅の道中が楽しくなるホステル"を目指し、運行廃止となった寝台特急「北斗星」の2段ベッドや個室寝台の一部実車パーツを内装に再利用し、限られたスペースで細部にまでこだわった寝台列車の空間づくりを取り入れる。また、施設内に観光地の情報ブースを設け、東北地方を中心とした観光情報の提供を行い、「北斗星」による旅の疑似体験を通じてホステルを利用する訪日外国人旅行者を中心に東日本エリアへの旅行喚起を図る。

ホステル内部俯瞰のイメージ

1階はフロント、2階はラウンジ・ホステル、3階~5階はホステル、6階はシャワー・ランドリーで、施設内には78ベッド(ドミトリー式2段ベッド、一部個室タイプ)。全スタッフは英語でも案内可能。ホームページは英語/韓国語/中国語に、予約サイトは英語に対応する。ホテル内にはFree Wi-Fiを導入し、大型スーツケース置き場も設ける。

利用する実車パーツ(2段ベッド)

ホステル内部のイメージ(2段ベッドタイプ)※ベッドの色は変更になる場合もある

宿泊料金は2,500円/泊~4,000円/泊となる。7月19日~11月30日に工事を行い、12月中旬のオープンを予定。場所は東京都中央区日本橋馬喰町1-10-12で、総武線快速「馬喰町駅」4 番出入口直結となる。

また同時に、女性専用のカプセルホテル「(仮称)神田カプセルホテル」を展開。低価格であるが清潔感あるデザインで快適な睡眠空間を提供し、安心感のある空間を目指す。訪日外国人旅行者だけでなく、ビジネスユースの利用も想定している。また今後、旅行商品等と組み合せた販売も検討していく。

(仮称)神田カプセルホテルへは、神田駅から徒歩1分(写真はイメージ)

館内サインは全て日英表記で、ピクトグラムにて分かりやすく表示する。また、受付では英語にて案内も可能であり、ホームページ及び予約サイトも英語に対応する。館内にはFree Wi-Fiを導入し、大型スーツケース預かりサービスもある。

宿泊料金の中心価格帯は5,000円程度を予定で、宿泊人数は70ユニット。9月~2017年6月に工事を行い、2017年7月のオープンを予定している。場所は東京都千代田区鍛冶町2-16-51で、京浜東北線・山手線・中央本線「神田駅」から徒歩1分となる。