4月に他界したプリンス(C)BANG Media International

プリンスの死因となった鎮痛剤フェンタニルが、医者からの処方ではなかったことが明らかになった。

今年4月、プリンスはミネアポリスにあるプレイズリー・パークの自宅で同鎮痛剤の過剰摂取の末、帰らぬ人となっていたが、その薬が医者からの処方ではなかったことが分かり、誰かが殺人罪に問われる可能性はほぼ無くなったとTMZが報じている。さらにTMZは、鎮痛剤「ヒドロコドン」というラベルが貼られていたというその薬剤が違法入手したものだったと続けており、その入手元が明らかになれば、第三級殺人罪に問われる可能性もあるとしている。

プリンスは亡くなる数日前、パーコセットという鎮痛剤を過剰摂取したために、その効果を解毒する「セーブショット」なるものを投与されていたのだが、そのときの状況をプリンスの友人でコラボレーターのジュディス・ヒルは「プリンスは生きるために戦っていた」と話していた。「私たちは時間の問題だって分かっていたわ。だから着陸しなければならなかったの。彼を助けるためのものが飛行機には何一つなかったからね。(私たちが病院に着いて)彼が目を覚ましたとき、私はとても安心したわ。だって彼は死んでしまったと思っていたから」と振り返った。

そして、「彼は憂鬱(ゆううつ)な感じでもなかったしだるそうな感じでもなかったわ。彼はただ『ズートピア』が観たいって言ったの。私は自分の携帯電話を取りだして観せようとしたんだけど、彼は『違う違う、僕らは特別な時間と場所でそれを観るんだ』って言ったの。その一晩彼はとても協力的だったわ、治療が必要だってことを真剣に考えてた」とコメント。「自分の体のために正しいことをしなくちゃと思っていたし、心配していたからね。だから余計に私は心が痛むの。だって彼は回復しようとしていたんだもの。彼は私に『生きるために戦わなくちゃいけなかったんだ。僕は君の声が遠くの方から聞こえてきていたよ。だから、この声を追いかけよう、自分の体に戻るんだって言い聞かせたんだ』って話してくれたわ」と明かした。

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