ものもらいによる眼帯がうらめしいシチュエーションもある

まるで目の上にできたにきびのように赤く腫れあがるものもらい。どうしても患部が目立つため、眼帯をして当座をしのいだ経験がある人もいるのではないだろうか。ほとんどのものもらいは自然と完治するため、時間があればそれでも問題ない。

だが、デートや結婚式のようにどうしても「いつも通りの目」で参加したいイベントもある。また、低年齢の子供に関して言えば、視力の発達の妨げになりかねないため、眼帯をかけさせてやることができない。

そのような差し迫ったときは、ものもらいを積極的に治しにいく必要がある。本稿では、あまきクリニック院長の味木幸医師の解説をもとに、家庭でもできるセルフケアと医療機関で受けられる治療を紹介する。

ものもらいは初期治療が重要

ものもらいは、まぶたにある脂の分泌腺や毛穴などから細菌が入って起こる「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、マイボーム腺(まつ毛の生え際にある腺)の出口が詰まってその中で脂と細菌(常在菌)がたまることで発症する「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」がある。

まれに重症化するが、ほとんどはセルフケアで対応が可能だ。特にものもらいは発症直後の治療やケアが重要と言われている。まずは家庭でもすぐ、そして簡単にできるケアについて知っておこう。

生理食塩水や人工涙液型の点眼

どちらのものもらいにも細菌が関わっているが、生食や人工涙液型の点眼をするとかなりの菌が死滅することがこれまでの研究で明らかになっている。他にも抗菌目薬をさすことで治るケースもあるため、ものもらいができたらまずは点眼をするといいだろう。

蒸しタオルとマッサージ

霰粒腫はまぶたの縁にあるマイボーム腺に脂がたまることで発症する。そのため、この脂を取り除いてやれば症状が緩和する。そこで役立つのが蒸しタオル。まぶたを温めた後、まつ毛の生え際に沿って並んでいるマイボーム腺を軽く圧迫するようにマッサージをすると、症状改善が期待できる。

栄養バランスに優れた食事

セルフケアというよりも予防という観点に近いが、生活習慣を正すともらいが治ることがある。その代表例として、食生活が挙げられる。チョコレートやケーキ、アイスなどといった油脂を多く含有する食べ物を好む人はものもらいができやすく、やはり食物繊維の多い和食が好ましい。日ごろからの予防も兼ねて、炭水化物やたんぱく質、脂質、ビタミンなどの栄養素をバランスよく摂取するようにしよう。