鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は、JR東日本仙台支社に唯一残っていた485系国鉄特急色のラストランに合わせ、6月18日から「さようなら485系イベント」を実施する。

鉄道博物館に保存されている485系のボンネットスタイルの先頭車、クハ481形式

6月18・19・25・26日の4日間限定で、ボンネットスタイルが特徴的な485系先頭車(クハ481形式)の運転室を公開。公開時間は16~17時で、各日約20組、1組あたり2分間での交代となる。485系に関する写真・資料のパネル展示も27日まで実施される。

485系屋根上機器の動作実演も18日からスタートする。屋根上の交直流切換装置を実演しながら、直流区間と交流区間の両方を走行できることから「走る変電所」とも呼ばれた485系の秘密を紹介する内容で、18日以降の土休日15時30分から約30分間にわたり開催される。

485系は直流・交流(50ヘルツ / 60ヘルツ)の3つの電気方式の電化区間を直通運転できる電車として1960年代に登場し、四国を除く全国各線で活躍した。その後、各地で置き換えが進み、JR東日本仙台支社に残っていた国鉄特急色の最後の編成も6月18・19日のラストランイベントをもってその役目を終える。