新青森・青森~函館間を結んだ特急「スーパー白鳥」「白鳥」が間もなくラストランを迎える。「スーパー白鳥」はJR北海道の789系、「白鳥」はJR東日本の485系3000番台で運転。485系の定期特急列車は「白鳥」が唯一となっていた。

新青森・青森~函館間の特急「白鳥」。485系3000番台が使用された

特急「スーパー白鳥」「白鳥」は2002年12月の東北新幹線盛岡~八戸間開業に合わせ、八戸~函館間の特急列車として登場。2010年12月の東北新幹線八戸~新青森間開業で、「スーパー白鳥」「白鳥」の運行区間は新青森・青森~函館間に変更された。

「白鳥」に使用される485系3000番台は、前身の特急「はつかり」時代にリニューアルされた車両で、外観も従来の485系とは異なる。2015年3月の特急「北越」の廃止により、「白鳥」は485系を使用する最後の定期特急列車となっていたが、3月26日の北海道新幹線開業を前に、「スーパー白鳥」「白鳥」ともに3月21日をもって運行終了が決まった。3月19~21日の3連休中も「スーパー白鳥」「白鳥」は通常ダイヤで運行され、「白鳥」については臨時列車1往復を増発しての運行だった。

特急「スーパー白鳥」。789系が使用され、付属編成として785系が連結されることも。「スーパー白鳥」の789系は今後、札幌圏に転用される予定

「白鳥」は3月21日の函館駅18時21分発・新青森駅20時29分着「白鳥96号」が最終列車に。「スーパー白鳥」は同日の函館駅19時32分発「スーパー白鳥98号」、新青森駅19時47分発「スーパー白鳥27号」が最終列車となる予定。その後、青森駅22時18分発の下り急行「はまなす」の最終列車をもって、青函トンネル経由の在来線旅客列車の運行は終了となる。22日未明から、北海道新幹線開業に向けた「地上設備最終切替」が行われる。