JR東日本横浜支社は1日、新たなリゾート列車「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」の車内で提供する料理のメニューや旅行商品の詳細を発表した。同列車は7月16日から小田原~伊豆急下田間で運行開始する。小田原駅構内に専用ラウンジも開設される。

JR東日本のリゾート列車「伊豆クレイル」。7月16日から運行開始される

「伊豆クレイル」は常磐線特急「スーパーひたち」などで活躍した651系をリニューアルした4両編成のリゾート列車。651系の力強い印象に「柔らかさ・女性らしさ」を取り入れ、ピンクゴールドのラインで伊豆ゆかりの「桜」「海風」「さざ波」をデザインした。自然豊かな景色の中で、伊豆の食材を使用したオリジナル料理やお酒を味わいつつ、ゆっくりと会話を楽しめる「クールでエレガントなリゾート列車」だという。

同列車の4号車は乗車券・指定席券で乗車可能。1号車(カウンター席・向かい合わせ席)・3号車(コンパートメント席)はびゅうトラベルサービスが企画・実施するびゅう旅行商品として、食事・ドリンクとセットで発売される。

「伊豆クレイル」旅行商品オリジナル料理の監修は、東京・目黒のフレンチレストラン「モルソー」のオーナーシェフ、秋元さくら氏。往路の「クレイルスタイル・サマーランチセット」、復路の「クレイルスタイル・アフタヌーンカフェセット」ともに伊豆の食材を使用したメニューが提供される。往路では、3号車の利用者向けに「ワイン飲み放題プラン」(オプショナルプラン)も用意される。

2号車のバーカウンターでオリジナルフード・オリジナルドリンクが提供されるほか、伊豆ならではの商品をそろえた「のもの」ショップも展開。「桜」「海風」「さざ波」のラインをモチーフにデザインされたオリジナルグッズも販売される。

旅行商品は宿泊プラン(1泊2日限定)や日帰りプランなどがあり、宿泊プランは往復または往路のみ・復路のみ乗車できる3つのコースを用意。いずれも伊豆の選りすぐりの13施設の中から宿泊施設を選べる。日帰りプランは「びゅう下田開国のみなとクーポン」がセットになったコースを用意する。その他、小田原駅または熱海駅発着で「伊豆クレイル」に片道のみ乗車できるプランも。「伊豆クレイル」の旅行商品は6月3日14時から、「えきねっと」やおもな旅行会社、首都圏のおもな駅の「びゅうプラザ」で販売開始される。

「伊豆クレイル」専用ラウンジは小田原駅改札内コンコースにオープン。小田原産の木材を使用した休憩スペースで、同列車の運行日の10時30分から11時30分(下りの発車10分前)まで利用できる。「伊豆クレイル」は7月16日以降、9月まで土休日に1往復運転される予定で、運転時刻は下り(往路)が小田原駅11時40分発・伊豆急下田駅14時6分着、上り(復路)が伊豆急下田駅15時9分発・小田原駅17時12分着。下り・上りともに途中で徐行運転や一旦停車を行うビューポイントも設定される。