JR西日本は19日、ホームの安全対策と伊勢志摩サミットに向けたテロ対策の一環として、新今宮駅で遠隔セキュリティカメラの運用を開始した。運用開始セレモニーには、同社が任命した「お酒を飲んでも無事に帰る隊」隊長の吉田類さんが参加し、ホームでの事故防止を呼びかけた。

遠隔セキュリティカメラ運用開始セレモニーでの記念写真

ホームでの異常を画像解析で検知する遠隔セキュリティカメラ

同社による遠隔セキュリティカメラの設置は京橋駅に続いて2駅目。駅構内の防犯カメラの画像から、大きく蛇行しながら歩く人、ベンチやホームなどで長時間座り込んだままの人、不審物の置き去り、ホームから線路内への侵入などを画像解析装置で自動検知し、センターの警備員に警報で通知する。警備員はカメラの画像を確認後、危険性があればその駅に連絡し、駅係員などが直接対応するように手配する。画像解析は通常と異なる人の動きを検知するもので、個人の特定は行わないという。