JR西日本はこのほど、ホーム上の危険な行動や不審な動きなどを検知する「遠隔セキュリティカメラ」を新今宮駅に導入すると発表した。

遠隔セキュリティカメラのしくみ

遠隔セキュリティカメラは、ホームで大きく蛇行するなど異常な動きをしている人や、ベンチで長時間座り込んでいる人などを画像解析装置で自動検知し、センターの警備員に警報で知らせる装置。酒に酔った人の前兆行動やホーム端から線路内への侵入、ホーム上の混雑、不審物の置き去りなども自動検知できるという。映像による個人の特定は行わない。

警報を受けた警備員が画像を確認し、危険性があると判断した場合は駅に連絡し、駅係員が現場に赴いて対応する。今年8月に京橋駅に導入し、事故防止に効果があると判断されたことから、新今宮駅にも導入されることになった。2016年5月から運用開始する予定で、新今宮駅に導入した後も、京阪神地区の転落事象の多い駅を中心に順次導入を図るとしている。