東京都交通局と京浜急行電鉄は、ヤマハが開発した多言語の文字情報をスマートフォンへ提供するアプリ「おもてなしガイド」を活用した実証実験を実施する。首都圏の鉄道では初めての試みだという。

ヤマハが開発したアプリ「おもてなしガイド」の実証実験が首都圏でも実施される

「おもてなしガイド」は、駅構内や車内などで流れる日本語の案内放送や周辺案内などの情報を選択した言語で表示するiOS向けアプリ。サービス提供場所でアプリを起動するだけでよく、インターネット環境やWi-Fiは必要としない。日本語・英語・中国語(繁体、簡体)・韓国語・タイ語・フランス語の6言語に対応する。Android、Windows Phone向けは準備中とのこと。

東京都交通局では19日から、浅草駅改札外の案内板で駅周辺と構内施設の情報を提供する実証実験を開始し、順次対象駅を拡大。6月以降、都営浅草線車両1編成の自動放送と浅草駅ホームの案内表示器情報の提供も順次開始する。

京急電鉄では6月中旬から、京急線車両1編成で自動放送を対象に実証実験を開始。今年度末までには、品川駅と羽田空港国際線ターミナル駅ホームで案内表示器情報と駅構内自動放送の提供も開始する。実験期間は両社局ともに2016年3月31日まで。ヤマハは今回の実証実験の結果をもとに「おもてなしガイド」の使い勝手などを分析し、ニーズの把握やアプリの機能向上に役立てたい考えとしている。