JR西日本は29日にグランドオープンを迎えた京都鉄道博物館の来館者数などを発表した。京都鉄道博物館は京都市の梅小路公園内に建設され、旧梅小路蒸気機関車館の蒸気機関車や旧交通科学博物館から移設された車両など計53両を収蔵・展示している。

京都鉄道博物館が4月29日にグランドオープンを迎えた

京都鉄道博物館の開業日はゴールデンウィーク期間の初日にあたり、多くの来館者が見込まれることから、入口を2カ所用意(前売入館券の購入者は旧二条駅舎、当日券を購入した場合はプロムナード側エントランスから入館可能)するなどして対応。ゴールデンウィーク期間中の開館時間は9時から18時30分まで(入館は17時まで)となる。

JR西日本の発表によれば、29日は開館前から行列ができ、その数は約2,000人(8時45分時点の数値。うち前売券購入者は1,500人)に及んだという。予定の時刻より10分早い8時50分に開館し、その後も多くの来館者で終日にぎわいを見せた。17時に入館を締め切った時点での来館者数(速報値)は約1万4,300人とされた。

プロムナードや扇形車庫の展示車両を多くの来館者が見学し、本物の蒸気機関車が牽引する「SLスチーム号」の体験乗車を待つ列もできていた様子。京都鉄道博物館のにぎわいは周囲を行き交う電車の車内からも確認できた。施設周辺では、「SLスチーム号」を引く蒸気機関車の汽笛も聞こえた。本館1階の展示車両や2階の鉄道ジオラマ、3階のスカイテラスの様子も公開され、いずれも多くの来館者が集まった様子だった。

開業当日の京都鉄道博物館の様子(写真9枚ともJR西日本提供)

京都鉄道博物館の前売入館券はセブン-イレブンの「セブンチケット」やJR西日本のおもな駅のみどりの窓口でも購入できる。入館料金は一般1,200円、大学生・高校生1,000円、中学生・小学生500円、幼児(3歳以上)200円。ゴールデンウィーク期間が終わる5月9日以降、開館時間は10時から17時30分まで(入館は17時まで)。毎週水曜日(祝日と春休み・夏休み期間は除く)と年末年始(12月30・31日と1月1日)が休館日となる。