JR九州は27日の新幹線・在来線の運転計画について発表した。熊本地震の影響で運転見合わせが続いた九州新幹線は、9時頃から熊本~新水俣間で試験走行を行った後、博多駅・鹿児島中央駅を14時台に発車する列車から全線で運転再開する。

九州新幹線は博多駅・鹿児島中央駅を14時台に発車する列車から全線運転再開

九州新幹線は20日に新水俣~鹿児島中央間、23日に博多~熊本間でそれぞれ運転再開している。14日夜の地震で脱線した車両(800系6両編成)も、24日までにすべての車両が現場から搬出され、全線運転再開に向けて応急復旧工事が進められてきた。27日9時からの試験走行が順調に進み、熊本~新水俣間が復旧すれば、地震発生から2週間足らずで博多~鹿児島中央間の全線で運転再開されることになる。

27日の九州新幹線は、始発から博多~熊本間・新水俣~鹿児島中央間で「つばめ」を運転した後、上り「つばめ350号」・下り「つばめ345号」から博多~鹿児島中央間での運転を再開する予定。「つばめ350号」は鹿児島中央駅14時40分発・新水俣駅15時12分発・熊本駅15時57分発・博多駅17時3分着、「つばめ345号」は博多駅14時36分発・熊本駅15時42分発・新水俣駅16時28分発・鹿児島中央駅16時58分着とされている。

その後も九州新幹線は各駅に停車する「つばめ」のみ運転。14時台以降、博多~鹿児島中央間の列車は上り7本・下り8本設定され、所要時間は2時間20~25分程度となっている。全線運転再開後も新水俣~鹿児島中央間の列車が上り・下りともに運転されるほか、夜間に上り鹿児島中央発熊本行を2本、下り博多発熊本行を2本運転。上り最終列車は鹿児島中央発川内行、下り最終列車は博多発筑後船小屋行となる。

豊肥本線豊後荻~豊後竹田間、4/28運転再開へ

JR九州の在来線では、終日運転見合わせとなっている豊肥本線肥後大津~豊後竹田間のうち、豊後荻~豊後竹田間で4月28日から運転再開予定であることが発表された。現在は宮地~豊後竹田間で実施している代行バス運転も、4月28日以降は宮地~豊後荻間となる予定。豊肥本線熊本~肥後大津間は27日も本数を減らして運転、久大本線恵良~湯平間の一部区間と肥薩線球泉洞~一勝地間では徐行運転が行われる。

熊本~別府間の特急「九州横断特急」は27日も終日運転見合わせとなる。鹿児島本線・肥薩線では、「いさぶろう・しんぺい」(熊本・人吉~吉松間)と同じ時刻・同じ停車駅で別の車両を使用した列車を運転する。