ミュージカル『グランドホテル』の会見が7日、東京・赤坂ACTシアターで行われ、中川晃教、成河ら16名の出演者が出席した。

(1列目)左から真野恵里菜、伊礼彼方、草刈民代、成河、中川晃教、安寿ミラ、宮原浩暢(LE VELVETS)、昆夏美
(2列目)左から佐山陽規、土居裕子、吉原光夫、戸井勝海、樹里咲穂、光枝明彦
(3列目)左から湖月わたる、藤岡正明

同作はヴィッキー・バウムの小説をもとに、1989年にブロードウェイで初演が行われた。ベルリンのグランドホテルに、重い病を患う会計士、盛りを過ぎたバレリーナ、借金に追われる男爵など様々な事情を抱えた人物が集まり、それぞれの人生が変わる一夜を過ごす。今回は演出家トム・サザーランドのもと、出演者とエンディングの異なるREDチーム・GREENチームにわかれて交互に上演を行う。

出演者が口々に「まるで違う2つの作品があるようだ」と語るこの方式に、オットー・クリンゲライン役の成河は「完全に分けられてつくられていたので、久しぶりに(Wキャストの)アッキー(中川)に会うと台本の話が止まらない」と心境を語った。中川も「すごく気になる存在」「千秋楽まで気になり続ける」と相手チームを意識した様子を見せつつ、「でも、そういう風に思えるのはスペシャルな気持ち」とポジティブに話した。

一方、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵役の伊礼彼方は「ライバル心しかありません」と断言した。Wキャストの宮原浩暢と互いにアドバイスを送りつつも、「負けてらんねえ」「気が抜けねえな」と考えていたことを明かし、「REDとGREENのバトルだと思うので、楽しんで下さい!」とコメント。伊礼の宣戦布告を受けた宮原は「僕はもともと戦ったりすること好きじゃないので……」と交わしつつも最終的には「負けられません」と気合を入れていた。