JR東海はこのほど、2016年度の重点施策について発表した。東海道新幹線における地震対策や土木構造物の大規模改修工事を着実に推進するとともに、最新技術を反映したN700Aの3次車も投入開始する。

JR東海は2016年度、N700Aの3次車を投入開始する

東海道新幹線では、N700Aの2次車の投入を引き続き進めるとともに、地震ブレーキの停止距離の短縮など、最新の技術開発成果を反映させたN700Aの3次車も投入。その他、客室内などへの防犯カメラ増設、品川駅・新横浜駅での可動柵の追加設置工事などを進める。すでに本格的な工事に着手した超電導リニアによる中央新幹線計画については、測量・設計・用地取得などを計画的に遂行。工期が長期にわたる南アルプストンネルや品川駅・名古屋駅など、必要な準備が整った場所から工事を着実に進める。

山梨リニア実験線での長距離走行試験も引き続き実施し、保守体系の確立に向けた検証を行うとともに、さらなる技術向上とコストダウンをめざす。好評の超電導リニア体験乗車は2016年度も引き続き実施する。