南海電気鉄道はこのほど、加太線に観光列車を投入する計画を発表した。加太を代表する海の幸「鯛」をモチーフに7100系2両1編成の内外装を装飾し、「めでたいでんしゃ」の愛称で4月29日から運行開始する。

「めでたいでんしゃ」外装・内装イメージ

「めでたいでんしゃ」の外装は、タイをイメージしたウロコ柄を桜色の車体にシンプルにデザイン。先頭部付近の側面に目を描き、列車全体で魚体を表現する。

内装にも工夫を施し、鯛の模様を散りばめたオリジナル柄の座席シートや、漁網をイメージしたロールスクリーンを採用。木目調の床のドア付近に、泳ぐ魚をイメージした装飾を施す。吊り革も魚の形に代え、車内を魚が泳ぐイメージを演出する。

車内のドア横には、「加太の鯛」と「淡嶋神社の雛人形」をイメージした木彫りの縁起物飾りが1つずつ設置される。縁起物は淡嶋神社で祈祷する予定だという。

「めでたいでんしゃ」の名称には、「乗るだけでおめでたい気分になる」「ずっと乗っていたくなる(愛でたい)」の意味を込めた。4月29日以降、加太線和歌山市~加太間を中心に運行され、和歌山港線・多奈川線を運行する場合もあるとのこと。運行日・運行時間などは今後発表される。