富士重工業は17日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催中の「東京オートサロン2016」に、同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)と共同で出展。コンセプトモデルとして、STIの技術を取り入れた「STI Performance Concept」「LEVORG STI CONCEPT」などを展示している。

日本初公開の「STI Performance Concept」

日本初公開の「STI Performance Concept」は、STIのレーシングカー技術を乗用車に盛り込んだ1台。シートに本物のカーボンやレザーを使用して高級感を上げ、つや消し塗装を施したため、シルエットがすっきりとしているという。STI製のサスペンションやブレーキを使用しており、パーツビジネス、コンプリートカービジネス、モータースポーツビジネスといったSTIのすべてを象徴しているとのこと。

スバル「レヴォーグ」にSTIのエッセンスを加えた「LEVORG STI CONCEPT」は、コンプリートカーを販売していたSTIの技術をもっと多くの人に知ってほしいとの思いで開発された。足回りにSTI専用チューニングダンパーを採用し、シャープなハンドリングを実現した。また、「XV HYBRID」のハイブリッドによる軽快な走りと、STIブランドのステアリング技術を融合させた「XV HYBRID STI CONCEPT」もコンセプトカーとして登場する。

「LEVORG STI CONCEPT」

「SUBARU XV HYBRID STI CONCEPT」

スバル/STIブースではその他にも、第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場する「WRX STI NBR CHALLENGE 2016」、「SUPER GT」参戦予定車「SUBARU BRZ GT300 2016」など、計8台を出展。モータースポーツ参戦ドライバーたちのトークショーやグッズの物販も実施している。

15日にプレスカンファレンスも実施され、スバルテクニカインターナショナルモータースポーツ統括部プロジェクト推進室の辰己英治氏、モータースポーツ出場ドライバーの井口卓人氏と山内英輝氏が登場した。

(写真左から)モータースポーツ出場ドライバーの山内英輝氏と井口卓人氏、スバルテクニカインターナショナルモータースポーツ統括部プロジェクト推進室の辰己英治氏

今年出場するレースに3勝すると宣言した辰己氏は、「スバルのクルマは、ステアリング技術や"アイサイト"技術で"安心と愉しさ"を提唱しています。モータースポーツの場で勝って、これを世界中に証明したいと思っています」と意気込みを語った。

東京オートサロン「SUBARU/STI」ブースの出展車両