「東京オートサロン2016」が開幕し、15日に各出展者によるプレスカンファレンスが実施された。トヨタ自動車は「TOYOTA GAZOO Racing」として出展。5月にドイツで開催される第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに、トヨタ「C-HR Racing」とレクサス「RC」「RC F」の3台で参戦することも発表された。

東京オートサロンの「TOYOTA GAZOO Racing」ブースに出展された「S-FR Racing Concept」と「FT-1」

2007年以降のニュルブルクリンク24時間耐久レース歴代参戦車両も!

「TOYOTA GAZOO Racing」ブースでは、東京モーターショーで初公開された「S-FR」のレーシング仕様車「S-FR Racing Concept」が展示されたほか、レースカーらしい力強さを感じさせるデザインの「FT-1」も国内初公開。100台限定、648万円(税込)で発売されて話題を呼んだ「86 "GRMN"」、初公開となる"G's"のコンセプトカー「VOXY G's Concept」「NOAH G's Concept」も並んだ。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースの参戦車両も、2007年の「ALTEZZA RS200 #109」から2015年の「LFA CodeX #53」まで、歴代の車両が一堂に公開された。2016年は豊田章男氏(トヨタ自動車代表取締役社長)がチーム代表を務め、「C-HR Concept」市販想定モデル(3月のジュネーブモーターショーで公開予定)をベースに競技車両として仕立てた「C-HR Racing」など3台で参戦。「C-HR Racing」のイメージ図も公開されている。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦予定の「C-HR Racing」イメージ図

東京オートサロンの会場には「C-HR Concept」が展示された

プレスカンファレンスに豊田章男氏(写真左から2人目)も登壇

レクサス「RC」「RC F」も公開された

豊田氏はプレスカンファレンスにも登壇。「2007年、中古車のアルテッツァ1台から始まったGAZOO Racingの活動も、皆様に支えられ、軌跡を重ねることができました。10年目を迎える今年、ドライバー、メカニックチームとともに、『もっといいクルマづくり』のため、ニュルに挑戦します。皆様の応援が彼らのエネルギーになりますし、皆様に笑顔をお届けできる一番の近道になるのではないかと思います」と挨拶した。

「TOYOTA GAZOO Racing」ブースではその他、FIA世界耐久選手権(WEC)や全日本ラリー選手権で活躍した車両なども展示。東京オートサロンをクルマ好きとの交流の場と位置づけ、多くのクルマ好きの声を生かし、魅力あるクルマづくりに邁進するとのこと。「東京オートサロン2016」は幕張メッセにて、1月15~17日の3日間開催。15日は一般特別公開日として、15時開場・20時閉館を予定している。16日から一般公開され、開場時間は16日が9~20時、17日が9~17時となっている。

東京オートサロン「TOYOTA GAZOO Racing」ブースの出展車両