エアバスは現地時間の12月21日、同社飛行機に使用する各種機材の輸送を担う飛行機「ベルーガXL」の初号機に関して、MSN001の後部胴体の製造を開始したことを発表した。

「ベルーガXL」に使用する後部胴体の最初のカット

同機の最終組み立ては2017年初頭より開始する見通しとなっている。今回着手された後部胴体はスペインのAernnovaが製造を担当しており、仏トゥールーズのベルーガ最終組み立てラインに納入される最初の機材となる。ベルーガXLは2019年半ばに運航を予定している。

ベルーガXLは、同社の最新飛行機であるA350 XWBをはじめとするの各種飛行機の増産を目指し、工場間の輸送能力を高めるために計画されたもの。A330-200貨物機をベースに、エンジンはロールスロイスのトレント700を装備する。計5機の製造を予定しており、この5機により同社の輸送力は30%向上するという。

A300をベースにした現在のベルーガは2025年までに完全退役となる

なお、現在あるA300をベースにしたベルーガ5機も同時に運航していくが、A300ベースのベルーガは2025年までに完全退役する見通しとなっている。