11月21日に全国567スクリーンで公開され、オープニング3日間で初登場1位を記録した映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』のヒットの影響を受け、原作本の売り上げが約5倍に伸びるなど、『星の王子さま』ブームが再燃していることが26日、わかった。

新たに公開された『リトルプリンス 星の王子さまと私』場面写真

『星の王子さま』初のアニメーション映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』は、現代を生きる9歳の女の子を主人公に、『星の王子さま』の"その後"を描いた物語。SNS上では、本作を鑑賞した人から「やっぱり見終わったら、また原作が読みたくなりました」、「実は星の王子さまって読んだことない…!けど、読みたくなったから、図書館でかりてきた」といった声が多く寄せられている。

そして、原作本の売り上げが大きく伸びており、文庫版やハードカバー版など複数種を発売する岩波書店の担当者は「11月1日~23日の対前年店頭売り上げを比較すると『オリジナル版 星の王子さま』の販売実績は約5倍になっております」と明かし、この現象について「『星の王子さま』自体、もともとが常に売れ続けているロングセラーである上に、11月くらいからクリスマス商戦での増売もあります。それに対しての対前年5倍という数字は映画化タイアップ作品の中ではかなり、良い数字」と分析している。

また、11月19日に日本橋タカシマヤでスタートした「リトルプリンス 星の王子さまと私展」では、23日までの5日間で来場者数1万4,254人を記録。さらに、「星の王子さまミュージアム 箱根サン=テグジュペリ」の来園者が、11月21~23日の三連休を昨年11月の連休と比較すると約2割増となり、映画とのコラボレーション企画実施の効果もあり、映画ファンも多数訪れているようだ。

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