女優の吉田羊、高畑淳子、俳優の佐藤隆太が、来年1月スタートのフジテレビ系ドラマ『ナオミとカナコ』(毎週木曜22:00~22:54)に出演することが24日、明らかになった。

『ナオミとカナコ』に出演する吉田羊

同作は、奥田英朗の同名小説を原作に、誰にでも起こりうる日常を舞台に、前代未聞の犯罪を実行するヒロインたちを描くサスペンス。百貨店の外商部で働くキャリアウーマンの主人公・小田直美を広末涼子が、その直美の同級生で、DVに悩む控えめな性格の主婦・服部加奈子を内田有紀が演じ、2人は加奈子のDV夫を排除するために、完全犯罪の殺害を計画する。

吉田が演じるのは、加奈子の義姉で、自身の弟である加奈子の夫を殺した直美たちを追いつめる服部陽子。頭脳明晰(めいせき)で正義感の強いキャリアウーマンで、ナオミとカナコに真っ向から対峙(たいじ)する役であり、長部聡介プロデューサーは「自分にゆるぎない自信を持ち、知性と美とを兼ね備えた陽子のイメージとして、吉田羊さん以外の方は思い浮かびませんでした」と語る。

吉田は、この役柄について「正義でありながら視聴者に疎まれる役。今までにない難役に心躍ります」と期待。「『女って怖い、でもいとおしい』そう思っていただけたらうれしいです。2016年の始まりは、『ナオミとカナコとあなた』で楽しみましょう」とメッセージを寄せている。

高畑は、直美の百貨店で高級腕時計を堂々と盗み、問い詰められても平気で居直る食品輸入会社の中国人女社長・李朱美を演じる。直美たちに大きな影響を与えていく強烈なキャラクターで、高畑は「国が違うと、考え方が、こうまで違うのかという点が面白いです」と見どころを語る。

そして、佐藤は、エリート銀行員で加奈子のDV夫・服部達郎と、達郎そっくりの中国人密航者・林竜輝の2役を演じる。佐藤は「内田有紀さんに役とはいえ、手を挙げるなどという、僕にとってこれ以上無い大罪が現場で待っていると思うと恐ろしくて足がすくみます」と語りながら、「その分、林を演じている時に温かく接することができれば」と役作りのイメージを話している。

高畑淳子

佐藤隆太