エミレーツ航空は11月8日~12日に開催されたドバイ・エアショーで、世界初の2クラス構成のエアバスA380型機を披露した。エミレーツの2クラス構成のエアバスA380型機は、最新のライフラットシートを備えたビジネスクラス58席、ゆったりとしたシートを備えたエコノミークラス557席からなる。

12月1日付でコペンハーゲン便に導入される

シートアレンジは、2階の前方にエコノミークラス120席、中・後方にビジネスクラス58席と機内ラウンジ、1階にエコノミークラス437席を設置。エコノミークラスのシートでは、業界最大となる13.3インチモニターを各席に備えている。なお、同機は12月1日付でコペンハーゲン便に導入される予定となっている。

エミレーツはエアバスA380型機を発注した最初の航空会社であり、保有機材数は68機と世界最大のオペレーターでもある。ドバイから運航都市数は34都市、これまでの同機による輸送旅客数は約4,700万人に上る。加えて現在72機が受領待ちで、このうち2016年中に21機の受領を予定している。その後も継続的な受領を続け、2018年春時点でのエアバス380型機の保有機材数は115機になる見通し。

ドバイ・エアショーで展示中の機体はエミレーツで68機目となるエアバスA380型機で、独ハンブルク・フィンケンヴェルダー空港からエアショー会場まで直接エアバス社から納入された。


またドバイ・エアショーでは、エミレーツフライト訓練アカデミーで使用するために新たに導入したCirrus SR 22およびEmbraer Phenom 100ジェット機も展示された。エミレーツは、高まりつつある世界的なパイロット需要に応えるため、このアカデミーの設立に投資し、27機を飛行訓練用に購入する契約をシーラス社およびエンブラエル社とこのほど締結している。内訳は、22機の単発ピストン機Cirrus SR22と5機の双発ジェット機Embraer Phenom 100Eで、これらはカタログ価格で3,900万ドル以上に相当する。