野村不動産アーバンネットはこのほど、運営する「ワーママ総研」にて「夫の子育て・家事協力」に関する意識調査を実施し結果を発表した。調査は3月2日~5日、25歳~44歳の子育てをする既婚女性600名を対象にインターネットで行われた。

働くママの育児分担 - 平日は夫と半々が理想

「ご家庭内での育児のうち、平日の分担割合について理想と現実に近いものをお答えください」

調査ではまず、家庭内での平日の育児分担の理想と現実について調べたところ、子どもの世話(排泄、寝かしつけ、子供と遊ぶ、保育園・幼稚園の送り迎え)は、夫と自分の半分ずつが理想と答えた人が43.5%と最も多かったのに対し、現実はほぼ自分(妻)がすると答えた人が58.1%。また、子どもの食事の準備についての理想でも、25.7%の人が夫と半分ずつ分担と答えているのに対し、75.5%が現実はほぼ自分(妻)と回答した。

「動物別タイプ診断」

同調査では、今回の調査結果からみえてきた夫の家族とのかかわり方を、6つの動物の生態系にあてはめた「動物別タイプ診断」を実施。それによると、妻の理想の夫は夫婦連携で協力し合い子供の世話をする「コウテイペンギン」タイプや、子どもの食事の世話が得意な「ハト」タイプであるが、実際に多かったのは、子育ては妻任せの「ゴリラ」タイプという結果となった。

家族団らんの「オオカミ」、家庭に無関心な「ゴリラ」

「1日の家族団らんの時間について」

続いて、1日の家族団らんの時間について尋ねたところ、「2時間以上」団らんの時間をとる家庭は、平日29.7%、休日81.2%だった。一方、7.2%が休日でも「1時間未満」しか団らんの時間をとっていないことが明らかに。家族団らんの時間が多いのは、父親がしっかり働き一家のボスでありながら、家族で群れを作る「オオカミ」タイプ。団らんの時間が少ないのは父親が家庭に無関心な「ゴリラ」タイプといえる結果となった。

57.5%が、世帯年収は「ほぼ夫」

「あなたのご家庭内での世帯年収の割合について近いものをお答えください」

次に、家庭内での世帯年収の割合について聞いたところ、57.5%の人が「ほぼ夫の年収」と回答し、次点は「夫の収入のほうが多い(30.8%)」だった。一方「ほぼ自分(妻)の収入」と答えた人は1.2%と極わずか。年収の割合がほぼ妻の家族は、オスが家事や子育てをする専業主夫型の「オオサンショウウオ」タイプに分類された。