シリーズ累計全世界興行収入約1兆円の大ヒット作『ハリー・ポッター』の5年ぶりとなる新シリーズ『ファンタスティック・ビースト(原題)』(2016年冬日本公開)の各国タイトルが、日本を含む全世界約60カ国で4日に公開され、日本のタイトルは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に決定した。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のロゴ

これまでにも発表されていた作品の原題である『Fantastic Beasts and Where to Find Them』(直訳:幻の動物とその生息地)を採用した国が、アメリカやイギリスなど半数以上を占めたが、日本を含む12カ国が独自のタイトルを採用。日本は2016年冬の公開に向けて本格的に動き出す予定となっており、近日映像も世界同時に公開される可能性があるという。

ワーナー・ブラザース映画は「これまで『ハリー・ポッター』の魔法の物語に親しんだ皆さまに、新たに始まる新シリーズでこの素晴らしいファンタジーの世界を楽しんでもらいたいという思いから、未知の動物に魅了され夢と希望を胸に世界中を旅する魔法使いの姿と、壮大なスケールの物語をタイトルから感じてもらえれば」と日本タイトルに込めた思いを説明している。

原作者J.K.ローリングが初めて映画の脚本に加わり、映画のために書き下した同作の舞台は、『ハリー・ポッター』の1作目から70年前のアメリカ。主人公は、ハリー・ポッターやハーマイオニーたちがホグワーツ魔法学校の授業で使っていた教科書『幻の動物とその生息地』を著した魔法使いで、旅先で発見した幻獣たちを記録したのちニューヨークにたどりつく魔法界きっての魔法動物学者だ。

ダニエル・ラドクリフ演じたハリー・ポッターに続き、同作を牽引する主人公ニュート・スキャマンダーを演じるのは、『彼女と博士のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたエディ・レッドメイン。ハーマイオニーのような新ヒロインを演じるのは、『インヒアレント・ヴァイス』のキャサリン・ウォーターストンで、ニューヨークで主人公が出会う魔法使いを演じる。そのほか、コリン・ファレルといった名俳優も魔法使い役で登場するという。

メガホンをとるのは、シリーズ5~8作の監督を務めたデイビッド・イェーツ監督。プロデューサーは、全8作品のプロデュースを手掛けたデイビッド・ヘイマンが続投する。