東西の若手芸人がしのぎを削るお笑いコンテスト『平成27年度 NHK新人お笑い大賞』の本戦が25日、大阪・堺市立美原文化会館で行われ、チョコレートプラネット(長田庄平・松尾駿)が大賞に輝いた。

『平成27年度 NHK新人お笑い大賞』で大賞に輝いたチョコレートプラネットの(左から)長田庄平と松尾駿

本選に出場したのは、アインシュタイン、アキナ、インディアンス、ザンゼンジ、スーパーニュウニュウ、チョコレートプラネット、ロビンソンズ、和牛の8組。まずは4組ずつ2ブロックに分かれて1回戦を戦い、それぞれのブロックを勝ち抜いたアキナとチョコレートプラネットが決勝戦に駒を進めた。東西コントの一騎打ちとなった決勝で、チョコレートプラネットは1回戦で披露したネタと同じ「日本昔話の恩返し譚」をモチーフにしたコントを披露。1本目が2本目の伏線ともなる見事なネタ構成で会場を沸かせ、西川きよし、渡辺正行ら7名の審査員全員から票を獲得する“完全優勝”を果たした。

同コンテストは出場資格が「結成10年未満」とあり、結成9年目のチョコレートプラネットは今回がラストチャンス。昨年も本戦に出場したが、1回戦で惜しくも敗退し、大賞を逃している。受賞後の会見では、長田が「昨年は決勝戦まで進めず、1年間、悔しい思いをしてきた。今までやってきたことが正しかったんだと認められて本当にうれしい」と興奮冷めやらぬ様子で語れば、松尾も「獲りたかった賞。ラストチャンスで去年のリベンジができた」と喜びを露わに。また、本戦の2本のネタをリンクさせたことについては、ネタ作り担当の長田が「別々に作ったんですけど、いつか一緒にできればいいなぁと」とかねてからの念願だったことを明かし、この“リンク作戦”が功を奏したことに「まさに『しめしめ』です(笑)」と満足げな笑みを浮かべていた。

今月7日に行われた本戦出場者の発表会見では、「優勝したら(副賞として)朝ドラに出たい」と勝手な?公約をぶち上げていたチョコレートプラネットだが、優勝会見ではその野望もエスカレート。長田は「(放送中の)『あさが来た』の主役の次ぐらいの大役をもらえると聞いている」、松尾は「僕は、次の朝ドラの『とと姉ちゃん』でヒロインの高畑充希さんの相手役になれると聞いた」と願望を交えたホラを吹きつつ、会見場にいたNHKのプロデューサーに大抜てきを要求して笑わせていた。