芸歴40周年・還暦記念公演 『今田耕司のLet’s! コメディーショー!!』を6月に開催する今田耕司がこのほど、都内で取材に応じた。
「今田さんは吉本のプリンスやから」
『東野幸治のホンモノラジオ』(ABCラジオ)のある放送回を聴いていると、ダディ(※東野幸治)は言った。「今田さんは吉本のプリンスやから」と。その時、私の中の今田耕司のイメージといえば、生放送のMCがめちゃくちゃうまくてカッコいい人だった。
何かしらの記事で誰かしらが「『M-1グランプリ』や『オールスター感謝祭』のような生放送の大型番組を今成立させられるのは今田耕司だけだ」というふうに書いているのを昔読んだ受け売りだけど、今田のMCはすごい。件の記事を読んでから意識的に観るようになると、『M-1』でネタ終わりの芸人と絡むところには唯一無二の芸当を感じる。
そういう意味でも「吉本のプリンス」という呼び方ができる気もする。でも、ダディが電波に乗せてそんなふうに真っ直ぐに人のことを良く言うだろうか。きっと、その表現にはちょっとだけ悪意を含んでいて、それを言葉にしているときの口元はニヤニヤと緩んでいるはずだ。そう思ったが、番組はすぐに次の話題へと移り、悲哀を見事笑いに昇華する本家(※リスナー)の方々のお便りにドゥフドゥフ笑わせてもらっているうちに、気づけばその放送回は終わっていた。
そして、すっかりと「今田さんは吉本のプリンスやから」発言のことなど忘れていたときだった。今田がTBSラジオで新番組を始めるとのニュースを目にする。しかも、まったく想像がつかない金曜朝の生放送。これは絶対に聴きたい。そう思って初回放送を聴いた『今田耕司のお耳拝借! 金曜日』(毎週金曜8:30〜11:00 以下『耳金』)にどっぷりとハマり、それ以来毎週チェックする番組の一つになったのだが、今なら「吉本のプリンス」の意味合いが分かる気がする。
自分の父親と同世代の大先輩に言うには失礼に当たることは重々承知の上で言わせてもらうと、今田耕司はとてもかわいい人なのだ。タモリ流のレシピで生姜焼きを作ってみた話、カルバン・クラインで桜色のパンツを買った話、はじめてのサイゼリヤに驚いた話。『耳金』で聴いた魅力的なエピソードは挙げればキリがない。いまだに「メロい」が何なのかをつかみかねているが、もしかしたらこんな感情なのかも。そんな今田耕司を取材する機会が先日舞い込んできた。
『耳金』そのままの今田耕司に感動
取材は今田が6月に開催する芸歴40周年・還暦記念公演 『今田耕司のLet’s! コメディーショー!!』について。取材会場は吉本興業本社の稽古場。今田が座る席と長机を挟む形で、各媒体の記者たち数名がパイプ椅子に腰かけている。稽古場の扉を開けるやいなや、その光景を目にした今田は「おお、こんな感じなんか!」と驚き、「よく分からんと稽古用の格好で来てしまった。申し訳ないです」と恐縮する。確かに、合同取材会と聞いて取材に訪れたが、記者会見と言ったほうがしっくりとくる並びである。
今田は「こんなにたくさん来ていただいて、ありがとうございます」とお礼を述べてから、「誰かの悪口言いましょうか?」「あっ、大丈夫ですか(笑)」と茶目っ気たっぷりに確認。着席するなり記者たちを笑わせ、和やかな空気感にしてくれたかと思うと、質疑応答の時間で最初に手を挙げ、媒体名を名乗ったお笑いナタリーの記者に「ネットで記事よく見てます」と伝える。会場に現れてすぐの反応からちょっとした合いの手まで、あまりにも『耳金』を聴いて好きになったおもしろくてかわいい今田耕司そのままで感動した。
舞台への思いや公演の内容をお笑いナタリーが、還暦を迎えて感じたことをオリコンニュースが聞いてくれたところで、『耳金』リスナーとしては食について今田に聞かないわけにはいかない。『今田耕司のLet’s! コメディーショー!!』では石川・福島、福岡を訪れるが、楽しみにしているお店や食べ物があるかを尋ねた。
「教えてもらった福岡の屋台にゴールデンウィークにも行ったんですけど、あまりにもうますぎて。もう1回行きたい。その時は時間がなくて、2日間で7軒回ったんですよ(笑)。ちょこちょこっとしか食べられなかったんで、フルで楽しみたいですね。あと金沢にも行くんですけど、おでんは冬に行ったときに食べたんで、お寿司とか予約して行こうかなって。僕は個人的にちょっと贅沢な前乗りをしようかなと思ってます」(今田)
ゴールデンウィークに福岡、2日間で7軒。これは『耳金』で話していたエピソードなのでは。そう思い、「福岡というと、一つの大きなテーブルをほかのお客さんと囲むお店に行かれたときですか?」と聞くと、今田は「あっ、ラジオ聴いていただいたんですね! ありがとうございます!」と快く反応してくれ、「あの店がまた衝撃的においしくて! 吉野家の牛丼を高級なお肉で再現してる。この牛丼がめちゃくちゃおいしい。小丼なんですけど、そこもまた行きたいんで、やっぱり1日じゃ足りないですね」と熱量たっぷりに語った。
福岡で牛丼? と思った人もいるかもしれない。このことについては、今田は「ちょっとこだわりがありまして。『この土地に来たら、これを食べてください』というものより、例えば焼肉屋さんだったり、普段は行けないその土地の名店で食べることに価値があると思っていて。今回もジャンルにこだわらず、おいしいに特化してお店を選びたいと思います」と説明した。どんな店に行ったか、その感想を『耳金』で聴けるのを楽しみにしていると伝えると、今田は「ありがとうございます! 食べ物の話が多いラジオですみません(笑)」と笑顔で言ってくれた。
『今田耕司のLet’s! コメディーショー!!』 藤井隆や椿鬼奴をはじめとする豪華メンバーが集結
今田耕司 芸歴40周年・還暦記念公演 『今田耕司のLet’s! コメディーショー!!』は、石川公演が6月7日に石川県立音楽堂 邦楽ホール、福島公演が6月21日にいわき芸術文化交流館アリオス セキショウ中劇場、福岡公演が2026年6月27日にSAWARAPIA 福岡県立ももち文化センター 大ホールで開催。
脚本・構成にザ・プラン9のお~い! 久馬を迎え、出演者には藤井隆や椿鬼奴をはじめとする豪華メンバーが集結し、完全オリジナルの新作コメディをお披露目する。さらに、今田自身が作詞を手がけるテーマソング、豪華ゲストによる漫才、客席一体となって楽しむゲームコーナーなど、盛りだくさんの内容になっている。




