大塚家具は1日より従来の会員制を廃止し、新たに「IDCパートナーズ」を開始した。同制度により、会員以外の家具購入が可能になるほか、購入金額に応じて加算されるポイントカードなども導入される。

大塚家具、会員制を廃止

会員制は一定の役割を終えたと判断

大塚家具は1993年より不透明な値引き販売を避けるため、商品の販売を会員に限定する「会員制」を導入。来店時の受付登録やマンツーマンでの接客対応を行ってきた。

しかしながら、3月の新体制発足に伴い、同社は方針を大きく転換。「気軽で親しみやすいお店」を目指し、受付の縮小やオープンな雰囲気づくりなどに取り組んできた。更に7月には、代表取締役社長よりアクションプランとして「会員制の改革」が発表されていた。

そうした中で、「会員制」に対して閉鎖的なイメージを持たれがちであること、また業界全体にオープンプライス化やオリジナル商品化が浸透していること受け、「価格のための会員制」は一定の役割を終えたと判断するに至ったという。

1日より新たに始まったIDCパートナーズでは、従来と異なり入会しなくても商品の購入が可能になる。入会金、年会費は無料で、購入金額に応じてポイントが付与されるほか、来店時や誕生日など買い物以外でもポイントが加算されるようになる(※来店時のポイント付与は月1回限定)。

さらに、従来はポイントの利用対象を訪問点検、カスタマイズやリフォームなどの有料サービスへの利用に限定していたが、改革後は商品購入時にも利用可能となる。今後は友人紹介や、WEBサイトの来店予約などへのポイント付与の導入も検討していくとのこと。