大江戸両国・伝統祭プロジェクトは10月10日・11日、両国シティコアセンタープラザ特設会場(東京都墨田区)にて「第10回記念 大江戸両国・伝統祭」を開催する。

40年もの間途絶えていた水芸を復活・公演する

同イベントでは、「江戸の手妻・水芸」や「殺陣の技」など、江戸時代の芸能が再現・披露される。「『モノはなくても心豊かであった時代』に開花した江戸芸(演劇、音楽、舞踊、演芸、その他)を通じて江戸を再発見、殺伐とした現代社会を見つめ直すとともに、日本が誇る江戸文化を世界に発信」することが基本方針とのこと。

主な演目としては、「江戸の手妻・水芸」「殺陣の技」「江戸芸かっぽれ」「江戸の軽業」「薩摩琵琶」「江戸の切り絵」「相撲甚句」「銭太鼓」「大道芸」などが行われる。

紙の蝶が生きているように舞う「蝶のたはむれ」なども披露

「江戸の手妻・水芸」の「手妻」とは、日本に古くから伝わる手品、奇術のことで、「水芸」は水を用いた「手妻」の一種。演者の体や小道具から水がほとばしる「水からくり(噴水術)」が特徴で、演者の藤山新太郎さんと弟子の藤山大樹さんらは、40年もの間途絶えていた水芸を復活させたという。披露の際には、水芸の前に、紙の蝶が生きているように舞う「蝶のたはむれ」や馬を一頭ごと飲みこむ「呑馬術」などの日本奇術の演技も行う。

そのほかにも、俗謡や俗曲にあわせて踊る滑稽な踊り「江戸かっぽれ」や、琵琶演奏と共にストーリーを語る「薩摩琵琶」などの伝統芸能を公演予定。入場は無料で、江戸の町辻に迷いこんだような屋外会場を設営するとのこと。

なお、同イベントの開催時間は各日11時~17時となる。