財務省は17日、2015年8月の貿易統計(速報、通関ベース)を発表した。それによると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5,697億円の赤字となった。赤字は5カ月連続で、赤字幅は前年同月比で40.2%縮小した。
対中国輸出、6カ月ぶり減少
輸出額は同3.1%増の5兆8,815億円と、12カ月連続の増加。品目別では、自動車が同11.1%増、船舶が同45.0%増、半導体等電子部品が同3.9%増、鉄鋼が同8.2%減、金属加工機械が同20.9%減などとなった。
輸入額は同3.1%減の6兆4,511億円と、8カ月連続の減少。品目別では、医薬品が同53.6%増、原粗油が同32.9%減、液化天然ガスが同30.2%減、石油製品が同33.5%減などとなった。
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貿易統計(速報)(出典：財務省Webサイト) |
地域別にみると、対米国は、輸出額が同11.1%増の1兆1,358億円、輸入額が同5.4%増の6,722億円で、4,636億円の黒字。黒字額は12カ月連続で増加した。輸出品目では、自動車が同21.4%増、医薬品が同130.9%増、電算機類の部分品が同18.0%増など。輸入品目では、原動機が同41.5%増、非鉄金属が同80.9%増、石炭が同60.5%増などとなった。
対EUは、輸出額が同0.2%減の5,950億円、輸入額が同21.8%増の7,685億円で、1,735億円の赤字。輸出額は9カ月ぶりの減少、赤字額は過去最大となる。輸出品目では、電算機類の部分品が同12.0%減、原動機が同11.2%減、自動車が同3.0%減など。輸入品目では、医薬品が同124.6%増、自動車が同9.3%増、有機化合物が同15.8%増などとなった。
対アジアは、輸出額が同1.1%増の3兆2,333億円、輸入額が同7.4%増の3兆468億円で、1,865億円の黒字。黒字は6カ月連続となる。輸出品目では、自動車が同18.5%増、半導体等電子部品が同4.4%増、金属加工機械が同30.6%減など。輸入品目では、通信機が同48.2%増、衣類・同付属品が同12.1%増、液化天然ガスが同37.9%減などとなった。
対中国は、輸出額が同4.6%減の1兆641億円、輸入額が同14.6%増の1兆5,495億円で、4,855億円の赤字。輸出額は6カ月ぶりの減少、赤字は42カ月連続となる。輸出品目では、自動車の部分品が同21.2%減、半導体等電子部品が同12.6%減、映像機器が同71.1%減など。輸入品目では、通信機が同85.1%増、電算機類(周辺機器含む)が同16.0%増、衣類・同付属品が同6.7%増などとなった。
