関東鉄道は鬼怒川破堤の影響で運転を見合わせていた区間のうち、常総線取手～守谷間に関して、16日から通常の5割程度の本数で運転再開すると発表した。守谷～下妻間は「引き続き当分の間、運転再開が見込めない状況」としている。
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関東鉄道常総線を走る取手行の列車(2013年撮影) |
常総線(取手～下館間)は9月10日に茨城県常総市内で発生した鬼怒川破堤にともなう線路冠水・設備冠水などにより、車両基地や線路設備、運行システムにおいて甚大な被害を受けたという。その後、下妻～下館間は特別ダイヤで運転再開されたが、他の区間は現在も運転見合わせが続き、取手～守谷間ではバス代行輸送が実施されている。
関東鉄道の発表によれば、取手～守谷間において安全が確認されたことから、9月15日をもって同区間のバス代行輸送は終了し、翌16日から列車での運転を再開するとのこと。下妻～下館間と同じく特別ダイヤとされ、取手～守谷間の下り・上りともにおおむね25分間隔で列車が運転される。下りの始発列車は取手駅5時10分発、最終列車は同駅24時19分発。上りの始発は守谷駅5時10分発、最終列車は同駅24時18分発となる。
残る守谷～下妻間は運転見合わせが続く。関東鉄道はバス振替輸送を実施しており、守谷駅西口～新守谷駅間、石下駅～つくばセンター～土浦駅間、下妻駅～つくばセンター間、下妻駅～土浦駅間をはじめとする路線バスにおいて、支障区間の鉄道定期券などを提示することで利用可能とのこと。その他、つくばエクスプレスや東武アーバンパークライン、JR常磐線・水戸線・宇都宮線・武蔵野線で他社線振替輸送も行っている。
なお、常総線で今月開催予定だった「鉄コレ! 発売記念 プレミアム撮影会」「関鉄ビール列車」などのイベントは中止に。「全線復旧が1日でも早く成せるよう全力で取り組んでおります。ご理解の程をよろしくお願い致します」と関東鉄道は発表している。
