9月20日の放送で終了する、フジテレビ系バラエティ番組『ヨルタモリ』(毎週日曜23:15~23:45)について、同局の宮道治朗編成部長は3日、東京・台場のホテル日航東京で行われた10月改編会見で「復活するという可能性を考えながら、われわれもトライしていきたい」と語った。

フジテレビの宮道治朗編成制作局編成部長

『ヨルタモリ』は、宮沢りえが切り盛りするバーに、常連客のタモリらがゲストを迎えて、トークや音楽を繰り広げる番組。途中に挟まれる、タモリによるミニコントも人気だ。内容を含め、視聴率でも実績を残しているが、9月20日の放送で終了する。

宮道編成部長は、終了を惜しみながらも「番組には特色や空気があり、そこには美学も存在する。鮮度を保ちながら、最高のスピードで球が投げられる状況で終止符を打つというのも、ひとつの選択肢だと思う」と、このタイミングでの終了に、理解を示した。ただ、復活を希望する声が多く上がっていることを受け、「われわれもトライしていきたい」とも述べた。

後番組には、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭と、タレントのベッキーがMCを務める『人生のパイセンTV』が、10月18日からスタート。過去2回特番として放送されている番組で、見た目は一見おバカだけど、ポリシーを持っている大人を「人生のパイセン」と呼び、紹介していく内容だ。

フジテレビのバラエティ最年少演出を務める萩原啓太ディレクターは「この番組を通して、視聴者に勇気とか元気とか、人生はこんなにすばらしく、楽しいということを、テレビを通して伝えていきたい」と意気込みを語っている。

宮道部長は「日曜日の夜は、明日から仕事で憂鬱(ゆううつ)な気分が漂う中、最後に『ふふふっ』という気持ちになって寝て、月曜を迎えてもらうという考え方で編成した」と、10月の改編テーマ「ふふふっ。LIVE!フジテレビ」にかけて、狙いを説明した。