人気アニメを実写化するフジテレビ系スペシャルドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(9月21日21:00~23:18)に登場する大人たちのキャストとして、小泉今日子、小日向文世、吉田羊、火野正平、上地雄輔、リリー・フランキーらが出演することが31日、分かった。

ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に出演する小泉今日子

アニメは『あの花』の愛称で人気に火が付き、舞台となった埼玉・秩父市には「聖地巡礼」としてファンが集まったり、街ぐるみのイベントも開催されたりと、社会現象になった作品。今回のドラマは、「超平和バスターズ」と名乗っていた幼なじみ6人の仲良しグループが、高校生になって再び集結して繰り広げられる、喪失と再生の物語を描く。

小泉が演じるのは、主人公・じんたん(村上虹郎、子供時代は南出凌嘉)の母・塔子。すでに病で亡くなっているが、入院している頃の回想シーンで登場し、幼い「超平和バスターズ」たちが、お見舞いに訪れる。小日向が演じるのは、塔子亡き後じんたんを育ててきた父・篤。引きこもるりのじんたんを責めることもない寛容な人柄で、ニット帽がチャームポイントだ。

小日向は、アニメを見ていなかったが、今回のオファーを受けた際、自身の子供にドラマのタイトルを言うと「すごい! すごい!」と喜ばれ、「やりますって決めました(笑)」。実際に台本を読んで「そんなメルヘンチックな世界の中で、ちょっと切なくて、甘酸っぱい、心の中がキュンとなるような、何とも言えない思春期の独特さが見事に描かれていますよね」と話し、青春時代を懐かしんでいるようだ。

小日向文世

吉田羊

吉田は、事故死してしまったヒロイン・めんま(浜辺美波、子供時代は谷花音)の母・洋子役を演じる。いまだに娘の死を受け入れきれず、部屋を片付けることすら抵抗するほど、心の傷を負っているという役柄だ。

そして、ドラマの中で、じんたんは幼い頃のめんまと約束を守るため、秩父名物・龍勢ロケット花火を作ろうとする。そこで、火野演じる花火師・十和田政吉に協力を仰ぎ、花火の製作費用を稼ぐため、上地演じる作業員のもとで、工事現場のアルバイトを始める。

また、リリーは、しっかり者でみんなのまとめ役のつるこ(飯豊まりえ、子供時代は市原伽恋)が、高校で所属する美術部の顧問・藤吉謙一を演じる。なお、上地とリリーは、ドラマ化にあたってのオリジナルの登場人物だ。

浅野澄美プロデューサーは、この配役について「若いキャストたちがのびのびとお芝居ができるように、彼らを見守る大人のキャストには、がっしりと土台を作っていただける方々を」と狙いを語り、「愛のあふれる、エンターテインメントな作品に仕上がったと思っています」と自信を見せた。

火野正平

上地雄輔

リリー・フランキー