約1年1カ月ぶり21回目の来日を果たした俳優トム・クルーズが2日、都内で行われた主演最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(8月7日公開)の来日記者会見に、クリストファー・マッカリー監督と共に出席し、壮絶アクションシーンの舞台裏を明かした。

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』来日記者会見に出席したトム・クルーズ

本作は、トム・クルーズ演じる敏腕スパイ、イーサン・ハントが難解なミッションに挑む『ミッション:インポッシブル』シリーズの第5弾。地上約1,524m、時速400kmの飛行機でのアクションや、6分以上を息を止めて挑んだ潜水アクションなど、トム自身が挑んだ壮絶なアクションシーンが見どころとなっている。

今回で5作目のタッグとなったトムとマッカリー監督は、お互い毎回学びがあると言い、トムは「ストーリーテリングの面でもフィルムメイキングの面でも学ぶものが多い」とコメント。続けて、「今回、飛行機のぶら下がり方も学んだし、バイクの運転、水中アクションにも挑戦した。飛行機にぶら下がるのは、みなさんにはおすすめしません」と笑いを誘った。

過酷なアクションに挑み続けるトムに、記者が「怖いものは?」と質問すると、「恐怖は感じない。怖くないと言い聞かせてやっている」と返答。そして、スイッチが入ったように飛行機シーンを「詳しく説明したい」と熱くなり、同シーンの発案者という監督が「冗談で言っただけだった」と振り返ると、トムは笑いながら「楽しいんじゃないかと思った」と賛成した理由を話した。

また、カメラを機体につけるにも重力や速度を考える必要があったこと、眼球を守るためのコンタクトを開発したこと、服は"絶対に背広"というこだわり、また、上空での寒さや排気ガスといった過酷な状況も説明。「その中でも演技をしないといけない」と言い、「結局、8回離陸の場面を撮って、無事にあの場面ができた。そして、みなさんを楽しませることができた」と納得の表情を見せると、会場から拍手が起こった。

まだまだ挑戦したいミッションはたくさんあり、次回作の構想も進んでいると明かしたトム。その発言に対し、監督は「変な冗談はやめようと思います。本気にしちゃうので。真面目なことだけ言います」と言って笑わせた。

撮影:奥西淳二