12日に放送された俳優・佐藤健主演のTBS系ドラマ『天皇の料理番』(毎週日曜21:00~)最終回が、同日トップとなる平均視聴率17.7%を記録したことが13日、わかった。また、全12話の平均視聴率は14.9%と、2015年に放送を開始した民放連続ドラマの期間最高視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ・関東地区)。

『天皇の料理番』で主演を務めた佐藤健

瞬間最高視聴率を記録したのは、ドラマのラストシーンとなる22時21分の20.3%。58年にわたる料理番人生に幕を下ろす秋山篤蔵が、昭和天皇に退任の挨拶に訪れて「長い間ご苦労だったね。身体を大切にするように。あなたが私の身をねぎらってくれたのと同じように。料理は真心だね。秋山主厨長…」と言葉をかけられ、ポケットから亡き妻・俊子(黒木華)の鈴を取り出して「お疲れやったの……俊子」と鈴の音が響いた場面だった。

主人公の秋山篤蔵を演じた佐藤健は「最後までご視聴いただきありがとうございました」と視聴者に感謝し、「僕らの精一杯の真心、そして愛を込めて作り上げた今作が、皆さまの心に末永く残ることを願っています」とコメントを寄せている。

同ドラマは、大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた直木賞作家・杉森久英原作の同名小説を原作とした作品。田舎の少年が、一口のカツレツをきっかけに料理というものに夢を見て、ついには天皇の料理番を勤め上げるまでに成長する主人公・秋山篤蔵(佐藤健)と、彼を支え続けた家族や師、仲間たちの姿を描いた。