気象庁は6月30日、箱根町 大涌谷周辺(神奈川県足柄郡)の入山規制を発表し、噴火警戒レベルを3に引き上げた。警戒レベル引き上げに伴い、入山規制の対象となる範囲が大涌谷噴煙地を中心とした半径約300mから、半径約1kmに拡大された。

箱根町 大涌谷周辺の立ち入り規制エリア

規制範囲拡大を受けて箱根町は、新たに県道734号・735号(早雲山~姥子間)を通行止めとした。また、姥子、上湯場、下湯場、箱根早雲郷別荘地の一部の居住者に対し避難指示を発令。大涌谷を通るロープウェイの代替で運行していた代行バスも運休し、規制内を通る路線バスも一部運休とするとなった。

同町は、今回の措置について「観光で訪れる皆様の安全を守るための措置」としている。また、今後の火山対策については、「気象庁のほか、温泉地学研究所、県の各関係部局などと情報交換を図り、適切に情報発信をしながらお越しいただくお客様の安全と安心を第一に取り組んでいきたい」とした。