東武鉄道は14日、東上線池袋駅の発車メロディのリニューアルと、座席定員制列車「TJライナー」の運転開始7周年を記念し、池袋駅にて記念イベントを開催した。17時0分発「TJライナー1号」の発車に合わせ、同駅5番ホームの発車メロディも初披露された。

東武東上線池袋駅にて、発車メロディのリニューアルと「TJライナー」運転開始7周年の記念イベントが行われた

発車メロディのリニューアルは、東京芸術劇場をはじめ、「多くの芸術文化資源がある芸術文化創造都市"池袋"の玄関口である駅にふさわしい、芸術文化振興の試み」としてクラシック音楽を採用。1・2番ホームは「ディベルティメント K. 136より第一楽章アレグロ」(モーツァルト)、3・4番ホームは「アイネ・クライネ・ナハトムジークより第三楽章メヌエット」(モーツァルト)となり、ともに14日朝から使用開始された。

同日夕方の記念イベントでは、東京芸術劇場のプロフェッショナル育成吹奏楽プロジェクト「芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー」のメンバーによる生演奏の中、7周年記念ヘッドマークを掲出した池袋発小川町行「TJライナー1号」が入線した。「TJライナー」専用である5番ホームの発車メロディは、「交響曲第6番『田園』より第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポ」(ベートーヴェン)とされた。

池袋駅長の田中武氏も挨拶し、「発車メロディにクラシック音楽を採用することで、通勤・通学など多くのお客様が利用される池袋駅で、ひとときの"癒し"を堪能してほしい」とコメント。2008年6月14日の運転開始から7周年を迎えた「TJライナー」に関して、「昨年1月に利用者500万人を超えるなど、好評をいただいています。今後も東武東上線『TJライナー』をご愛顧いただけたらと思います」と述べた。

池袋駅長の田中武氏が挨拶した後、「芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミー」メンバーの生演奏。その間に「TJライナー1号」が入線した

「TJライナー1号」の乗客に記念グッズのプレゼントも。池袋駅長の出発合図とともに、「TJライナー1号」は池袋駅を出発していった

「TJライナー1号」の発車を前に、スタッフから乗客へ記念グッズ(オリジナルコースター)のプレゼントも。17時0分の発車に合わせ、5番ホームの発車メロディが初めて使用され、池袋駅長の出発合図とともに「TJライナー1号」が発車した。記念グッズは続く「TJライナー2号」(池袋駅18時0分発)の乗客にも配布されたとのこと。

なお、記念ヘッドマークを掲出した「TJライナー」車両は50091号編成の1編成のみ。掲出期間は6月25日までとされている。