三井住友フィナンシャルグループ(以下SMFG、その子会社及び関連会社含めてSMFGグループ)、その子会社である三井住友銀行(以下SMBC)は、GMOインターネット、その子会社であるGMOペイメントゲートウェイ(以下GMO-PG)と、9日、資本・業務提携契約を締結したと発表した。

日本国内の消費者向け電子商取引(以下EC)市場は、ここ数年10%を超える成長率で拡大し、2014年には12.8兆円にまで成長しているが、国内のEC化率は未だ4.37%と低水準であることに加え、近年のインターネットビジネスにおける革新的な技術やサービスの出現による相乗効果も加味すれば、大きなポテンシャルを秘めた有望な成長市場だという。

こうした市場環境の下、SMFGグループとGMO-PGは、業界の垣根を越えた提携を通じ、EC市場における決済ニーズのさらなる捕捉およびマーケットシェアの更なる向上を実現し、決済ビジネス分野において確固たる地位の確立を目指すとしている。

また、決済ビジネスの変化の潮目を的確に捉え、将来にわたってSMFGグループ及びGMO-PGのリソースとノウハウを活用した付加価値の高いサービスの提供および新たな事業領域の創造を目指すとしている。

同契約の概要

業務提携の概要

  • SMBCとGMO-PGは関係当局による認可などを前提として、決済代行サービスを提供する合弁会社(以下新会社)を設立する。新会社ではSMFGグループの有する顧客基盤とGMO-PGが有する決済代行サービスにおける先進性と優位性を相互に活用し、顧客により付加価値の高いサービスを提供していく。新会社の設立は10月を予定している

資本提携の概要

  • 業務提携を円滑に運営し、維持していくため、GMO-PGは、SMBCおよびGMOインターネットを割当先とする第三者割当増資を以下の通り行う。

(1)GMO-PGによる普通株式の発行

  • 発行新株式数:2,587,300株

  • 発行価額:1株につき3,092円

  • 発行価額総額:7,999,931,600円

  • 募集又は割当方法:第三者割当方式

  • 割当先及び割当株式数:SMBC/1,250,800株(払込価額:3,867,473,600円)、GMOインターネット/1,336,500株(払込価額:4,132,458,000円)

  • 払込期日:6月25日

普通株式発行後、議決権総数に対するGMOインターネットの議決権比率は約51.67%、SMBCの議決権比率は約3.36%となる

同件取引のスケジュール

  • 6月9日:最終契約締結(資本・業務提携契約、株式引受契約)

  • 6月25日:出資実行

  • 10月(予定):合併会社設立