舞踊家の田中泯が、7月8日スタートのフジテレビ系ドラマ『リスクの神様』(毎週水曜22:00~22:54)に出演することが9日、分かった。堤真一が主演するドラマということが出演の決め手となり、地上波民放ドラマの出演を初めて快諾した。

『リスクの神様』で地上波民放ドラマに初出演する田中泯

田中は、1966年から数多くのダンス公演に出演する日本を代表するダンサー。2002年の映画『たそがれ清兵衛』で初めて映像作品に出演して以来、さまざまな作品で圧倒的な存在感を放ってきたが、テレビではNHKとWOWOWのドラマに限って出演してきた。

そんな田中が今回、地上波民放の連続ドラマに初出演。その決め手を「堤真一さんが主演するドラマであるということです。それ以外にないですね(笑)」と明かす。堤とは、2006年の映画『地下鉄に乗って』以来の共演となるが、プライベートでも親交が深い関係であることから今回の出演を快諾したようだ。

それを聞いた堤は「ありがたいですね」と感謝。一方で、台本を読んだ田中から「こういうドラマをやらなくてはいけないね」と話されたといい、堤は「もちろん作品の内容にも共感いただいているのだと思います。ドラマの内容が、僕の恋愛話だったら、出演いただけていないと思います(笑)」と、自身が出演の決め手になったというエピソードに謙そんした。

『リスクの神様』は、企業の不祥事や、個人間のドラブルに巻き込まれた人たちを救う危機管理専門家たちを描いた作品。堤演じる伝説の危機管理専門家で、日本最大の商社・サンライズ物産の危機管理対策室長を務める西行寺智と、リコール問題に巻き込まれて危機管理対策室でともに働くことになった、戸田恵梨香演じる神狩かおりを中心に描く、硬派な本格社会派ドラマとなる。

田中が演じるのは、病を抱えた車いすの老人・関口孝雄。謎に包まれたミステリアスな役だが、第1話のラストで、その人物背景の一端が明らかになるという。

『たそがれ清兵衛』出演の際は、山田洋次監督が山奥の自宅まで訪問してオファーを受けたという田中。大御所監督がほれ込み、堤も初めて会った時は「ただものではない」と感じたというその存在感が、ドラマの中でどのように映しだされるのか注目だ。ほか、森田剛、古田新太、志賀廣太郎、山口紗弥加、満島真之介、吉田鋼太郎、小日向文世といったキャストが出演する。