第68回カンヌ国際映画祭の特別招待作品として映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015年11月公開)のワールドプレミアが現地時間22日に行われ、日本語吹き替え版キャストの鈴木梨央、瀬戸朝香、津川雅彦らがレッドカーペットを歩いた。

左から瀬戸朝香、鈴木梨央、津川雅彦

本作は、フランスを代表する小説家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作小説『星の王子さま』の初めてのアニメーション映画化作品。ゆかりの地であるフランス・カンヌ国際映画祭での上映が決まったことから、世界中のボイスキャストらが集結するワールドプレミア開催が決定した。

メイン会場のパレ・デ・フェスティバルに登場した3人は、初めての海外映画祭に感無量の様子。カンヌ国際映画祭では日本史上最年少の主演女優である女の子役の鈴木は、赤色の着物姿を披露し、お母さん役の瀬戸はシルバーのドレスで大人の華やかさを演出、飛行士役の津川雅彦はタキシードで名優の風格を漂わせた。

さらに、世界各国のキャストも登場。現地フランス版と米版の2つの言語でキャストを務めるアカデミー賞女優のマリオン・コティヤール(バラ役)はスカイブルーの豪華ドレスで華を添え、英語版で主人公の女の子を演じるアメリカの天才子役マッケンジー・フォイをはじめ、本作の監督の息子でもあるライリー・オズボーン(星の王子さま役)ら豪華な米版キャストが登場した。

着物姿で視線を集めた鈴木は「皆にすてきと言ってもらえてうれしかった」と喜び、「すごく緊張もしたんですが、楽しかったです!」とコメント。瀬戸は「一生に一度の貴重な経験になりました!」と感激し、「この仕事を続けて2度目のカンヌを目指して頑張るという目標ができました」と決意を新たにした。映画祭を初めて経験という津川も「映画の好きな人がたくさん集まってるんだなという雰囲気がとてもうれしかったです」と満足そうな表情を見せ、「監督としてくる可能性もあるかも」と意気込んだ。

世界初披露なった上映後には、15分間のスタンディングオベーションが起こり、絶賛の声が飛び交った。

(C)Kazuko Wakayama
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